研究課題/領域番号 |
21K10156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
竹下 信郎 九州大学, 大学病院, 助教 (50431515)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | chemotaxis / 歯胚 / CTGF / HGF / Odz3 |
研究開始時の研究の概要 |
歯の発生の初期に、上皮組織の周囲で歯原性間葉細胞の凝集が起こる。Chemotaxisは、細胞が周囲環境に存在する化学物質の濃度勾配に向かい、方向性を持って移動する現象であり、組織が正常に発生するうえで重要である。歯の発生における歯原性間葉細胞の凝集において、chemotaxisが起こっていると考えられるが、その制御機序は不明な点が多い。本研究では、CTGFとOdz3による、歯原性間葉細胞のchemotaxisを介した歯胚間葉細胞凝集の制御機序を解明し、さらに、その制御機序をiPS細胞を用いた再生歯胚の発生に応用する。
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研究実績の概要 |
歯は、上皮と間葉の相互作用により発生する。歯の発生初期に、口腔上皮が肥厚し間葉への陥入が始まる。歯の発生の蕾状期には、間葉へ陥入した上皮周囲に歯原性間葉細胞が凝集し、初期歯胚が形成される。CCNファミリーに属するconnective tissue growth factor (CTGF)は、細胞外基質に局在するマトリセルラータ ンパク質として、様々な細胞の働きを制御する。細胞の遊走は、random migrationとdirected migrationに分類される。Directed migrationの一つであるchemotaxis(走化性)は、細胞が周囲環境に存在する化学物質の濃度勾配に向かい、方向性を持って遊走する現象で、組織発生部へ前駆細胞を誘導する重要な細胞プロセスである。我々は、前駆骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1が、膜タンパク質integrin α5を介して、CTGFの濃度勾配に向かってchemotaxisを示すことを明らかにした。しかし、CTGF依存的chemotaxisの歯胚間葉細胞凝集への関与は不明である。本研究の目的は、CTGFによる歯原性間葉細胞のchemotaxisを介した歯胚間葉細胞凝集の制御機序を解明することである。令和4年度には、CTGFシグナリングと関わりのあるHGFシグナリングに着目し、HGFシグナリングが歯の発生に及ぼす影響を解析した。その結果、HGFシグナリングが歯の発生を直接的に制御することが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
歯の発生におけるCTGFの役割解析を行う中で、関連する因子としてHGFの重症性が示唆され、HGFの機能解析において成果が得られたため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、歯胚発生におけるCTGFのみならずHGFの機能解析を進めていく。
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