研究課題/領域番号 |
21K10164
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
中川 祥子 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60865301)
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研究分担者 |
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
前田 綾 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10457666)
大賀 泰彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (40780002)
大迫 佑季 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (30896999)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 骨格筋力の低下 / 咀嚼筋痛障害 / 顎顔面形態異常 / 不正咬合 / 炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
握力は、全身の健康を示す重要な指標として注目されている。我々は、若年成人の握力の低下に顎顔面形態異常や不正咬合および咬合力の低下が関与することを報告した。先行研究で示した顎顔面形態異常や不正咬合を示す患者は、咀嚼筋痛障害を生じやすすく、咀嚼筋痛障害は血液中の炎症性サイトカインが増加することが報告されている。一方、骨格筋力の減少にも、炎症の関与が報告されている。以上より、骨格筋力の低下を引き起こす発症機序として、咀嚼筋痛障害や炎症の関与が示唆されるが、不明である。本研究では、顎顔面形態異常や不正咬合、咀嚼筋痛障害、炎症、および骨格筋力との関連を調べて、骨格筋力低下の発症機序を解明する。
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研究実績の概要 |
握力は、全身の健康状態を示す重要な指標として最近注目されている。また我々は、若年成人の握力の低下に顎顔面形態異常や不正咬合および咬合力の低下が関与することを報告し、顎顔面形態やその機能異常が骨格筋力の低下をもたらすことを示唆した。これは、顎顔面形態や咬合が骨格筋力に影響を与えることを示唆した初めての報告であるが、発症機序については不明である。また、先行研究で示した顎顔面形態異常や不正咬合を示す患者は、ブラキシズムや咀嚼筋痛障害を生じやすいことや咀嚼筋痛障害は血液中の炎症性サイトカインが増加することが報告されている。一方、骨格筋力の減少にも、炎症の関与が報告されている。以上より、骨格筋力の低下を引き起こす発症機序として、咀嚼筋痛障害や炎症反応の関与が示唆されるが、これについても不明である。 そこで本研究では、顎顔面形態異常や不正咬合、咀嚼筋痛障害、炎症性メディエーターの産生、および骨格筋力との関連を調べて、骨格筋力低下の発症機序を解明することを目的とした。現在、疫学研究の結果から、顎顔面形態異常や不正咬合を伴う患者において、咀嚼筋痛障害を有する者を認めるため、何かしらの関連があると予想される。しかし、被験者数が予定に達していないため、今後、被験者数を増やして調査を継続する予定である。 被検者の確保が困難なため、他にいくつか研究を行った。外科的矯正歯科治療を行う患者の方が、ボディイメージが低く、不安や抑うつ傾向が高いことが示唆され、結果をまとめた論文が掲載された。また、咀嚼筋に圧痛を認めるものは、覚醒時の咬筋活動が多く、覚醒時ブラキシズムと関連する可能性が示唆され、さらに覚醒時の口腔行動も関与することが分かったため、Journal of Oral Rehabilitation.に報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で被験者の確保が難しく、遅れており、今後被験者を増やす必要ある。
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今後の研究の推進方策 |
今後被験者を増やして、解析を進める予定である。現在までに行っている対象者から得たデータの解析を解析し、学会発表を行い、関連を明らかにして、学会発表および論文執筆を行う予定である。
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