研究課題/領域番号 |
21K10170
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
唐川 亜希子 昭和大学, 歯学部, 講師 (70552280)
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研究分担者 |
高見 正道 昭和大学, 歯学部, 教授 (80307058)
茶谷 昌宏 昭和大学, 歯学部, 講師 (80628628)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 破骨細胞 / ビスホスホネート / 抗RANKL抗体 / 歯牙萌出 |
研究開始時の研究の概要 |
破骨細胞は歯牙形成における重要な調節因子であり、破骨細胞分化因子の欠如は歯の萌出を抑制する。小児の骨疾患治療に用いられる骨吸収抑制薬は破骨細胞分化や機能を阻害するが、歯牙形成や成長期の顎骨骨代謝における影響は未解明な点が多い。本研究の目的は骨吸収抑制薬であるビスホスホネート製剤や抗RANKL抗体の歯牙形成と成長期顎骨骨代謝調節に対する作用とメカニズムを解明することである。頭蓋顔面骨の発生に必須である神経堤幹細胞がGFP蛍光を発現する遺伝子改変マウスを用いて、胎生期から成熟完了までの一連の歯牙形成機構を解析する。
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研究実績の概要 |
破骨細胞は歯胚形成期の顎骨における重要な因子であり、破骨細胞分化因子RANKLのノックアウトモデルでは歯の萌出が遅延することが知られている。一方で、出生後から青年期に進行する歯牙成熟の詳細なメカニズムは不明である。申請者らは生後1~8週の若齢マウスに骨吸収抑制薬であるビスホスホネート製剤(ゾレドロネート)を投与すると、顎骨内の骨芽細胞数が減少し、歯牙萌出と歯根形成が抑制されることを報告した。このとき、抗RANKL抗体で破骨細胞活性を抑制した群では歯牙が正常に萌出したことから、ビスホスホネート製剤には破骨細胞に依存せずに歯根形成や顎骨発達を抑制する未解明の機構があると考えられる。本研究は、ビスホスホネート製剤による歯根成熟期の顎骨骨代謝および歯牙萌出調節機構の解明を目的として行う。 神経堤由来細胞にEGFPを発現するP0-Cre/CAT-GFPダブルトランスジェニックマウス(P0-EGFPマウス)は令和3年度にヘテロタイプの繁殖に成功しており、今年度も引き続き、ホモタイプの確立を目指した繁殖を継続している。また、令和4年度はP0-EGFPマウスの口腔粘膜細胞からケラチノサイト、骨芽細胞を分化誘導し、口蓋粘膜細胞が多分化能を有することを確認した。さらに、今年度はゾレドロン酸投与モデルの作製に着手し、歯牙と顎骨の形態解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和4年度はマウスの繁殖制限は解除され、通常の繁殖が可能になった。しかし、新型コロナウイルス感染症に伴う令和3年度までのマウス繁殖制限の影響を受け、現在も実験に必要なP0-EGFPマウスの確保に遅れが出ている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は実験に用いる動物数が十分に確保できるようマウスの繁殖を進め、神経堤由来細胞の歯根形成・歯牙成熟における役割を解析する。また動物数が確保できるまでの期間は、細胞培養を始めとしたin vitroの実験を継続する予定である。
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