研究課題/領域番号 |
21K10191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
黒石 加代子 (中尾加代子) 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (60468303)
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研究分担者 |
森井 葵 九州歯科大学, 歯学部, 医員 (20882046)
左合 美紗 九州歯科大学, 歯学部, 特別研修員 (40815825)
川元 龍夫 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (50323704)
水原 正博 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (60845402)
郡司掛 香織 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (90448811)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 歯根吸収 / メカニカルストレス / CEMP1 / CAP / FGF2 / ヒト歯根膜線維芽細胞 / 歯根膜線維芽細胞 / 矯正学的歯の移動 / FGF |
研究開始時の研究の概要 |
矯正学的歯の移動時に生じる歯根吸収の発症機序は不明な点が多く基本的な予防法や治療法は確立していない。歯周組織再生剤 FGF(線維芽細胞増殖因子, basic fibroblast growth factors)-2(bFGF)が、歯周組織欠損部の未分化間葉系細胞、歯根膜由来細胞に対し増殖促進作用や血管新生促進作用を示しこれらの作用により増殖した細胞が歯周組織の再生を促進することが明らかにされている。そこで、歯根膜におけるbFGFの働きに着目し矯正学的歯の移動時に生じる歯根吸収の発症機序を解明し、bFGFと歯根膜を介した歯根吸収の予防および再生方法の開発のための基盤形成を目指すことを目的とする。
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研究実績の概要 |
矯正歯科治療中は歯周組織の骨代謝より歯が移動する。一方で、歯の移動に伴う歯根吸収の発現は臨床上重大な問題である。しかし、矯正学的歯の移動における歯根吸収の発生機序は未解明な点が多い。そこで、矯正歯科治療を想定した機械的刺激下における歯根膜細胞への影響と、歯根膜細胞に発現が確認されている塩基性線維芽細胞増殖因子basic fibloblast growth factor-2(FGF-2, bFGF)に着目し、破骨(歯)細胞活性化因子Ctsk (CathepsinK)、セメント芽細胞分化因子CEMP1(Cementum protein 1)、CAP(Cemetum attachment protein)の発現動態について検討し、歯根膜細胞に及ぼす機械的刺激とFGF-2の影響を調べ歯根吸収の発生機序を解明することを目的とした。 ヒト歯根膜細胞を培養し、矯正歯科治療時に歯が受ける機械的刺激(圧迫力)を想定した遠心力(600, 900rpm)を遠心分離機を用い24時間付与した。またFGF-2の作用を調べるためbFGF(20ng/ml)を添加しその影響について調べた。FGF-2 mRNAは、機械的刺激やbFGF添加により変化しなかった。CEMP1 mRNAは、機械的刺激の影響を受けなかったが、bFGF添加で有意に増加した。CAP mRNAは、機械的刺激とbFGF添加により有意に増加した。FGF-2の受容体FGFR1mRNAは、機械的刺激およびbFGF添加により増加したが、もう1つの受容体FGFR2 mRNAは変化しなかった。Ctsk mRNAは機械的刺激により増加したが、bFGF添加で変化しなかった。FGF-2は機械的刺激下のヒト歯根膜細胞において、セメント芽細胞分化因子CEMP1やCAPの発現に関与している可能性があり、FGF-2が歯根吸収の発生機序に関与していることが示唆された。
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