研究課題/領域番号 |
21K10193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
熊谷 美保 岩手医科大学, 歯学部, 准教授 (20398481)
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研究分担者 |
黒瀬 雅之 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (40397162)
森川 和政 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (70514686)
佐藤 大祐 新潟大学, 研究推進機構, 助教 (70778703)
新井 映子 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 客員教授 (90134783)
山村 健介 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90272822)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 嚥下 / とろみ / 食支援 / 食提供 / 特別支援学校 / 食選択 / 触圧センサ / 障害者 / 食形態 / 触圧感覚 / 学校給食 / インクルーシブ教育 / 摂食嚥下 |
研究開始時の研究の概要 |
特別支援学校で提供される学校給食は、食形態と障害児の嚥下機能とのミスマッチにより窒息・誤嚥に関連するアクシデント・インシデントが後を絶たない。予備実験で確立した喉頭隆起の動きをフォローする3軸センサを根幹に据え、障害児には指示の入りにくい随意運動に依存した機能検査に代わる新たな嚥下評価システムの開発および特別支援学校における児童の嚥下機能計測と食提供の実態調査を行い、嚥下機能と食提供のマッチングを検証する。さらに特別支援学校での嚥下機能と食提供の適切なマッチングに発展させ、「同じ場で共に学ぶ」「安全性と発達支援」の理念を両立させた食支援のアセスメントに発展させるための基盤作りとしたい。
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研究実績の概要 |
本研究では、喉頭隆起の動きをフォローする3軸センサを根幹に据え、障害児には指示の入りにくい随意運動に依存した機能検査に代わる新たな嚥下評価システムの開発および特別支援学校における児童の嚥下機能計測と食提供の実態調査を行い、嚥下機能と食提供のマッチングの検証、特別支援学校での医学的な基盤を有する嚥下機能と食提供の適切なマッチングに繋げ、「同じ場で共に学ぶ」「安全性と発達支援」の理念を両立させた食支援のアセスメントを実現を目指した研究計画である。 実験計画では、①障害児の嚥下機能をスクリーニングすることの出来るシステム開発 ②実際の嚥下機能との相関の検証(様々な物性の食品嚥下) ③児童生徒の嚥下機能計測と特別支援学校における食提供の実態調査で構成している。この中で、嚥下機能をスクリーニングすることの出来るシステム開発に関しては、当初の計画では3軸の圧センサを用いたシステム開発を検討していたが、新開発された6軸触圧センサを活用することでの新しいシステムの開発に着手した。センサからの出力が多くなることで、嚥下機能を詳細に検討出来ることが示唆される反面、多くのデータが得られることでデータ解析量が多くなり、明確な相違を見い出すのが課題として抽出された。センサの固定にネックベルトを装着したが、安定した測定には一定以上の締め付けが必要となるため、改善するためのベルト試作を実施している。 6軸センサを活用した現システムでは、嚥下時に生じる喉頭隆起の移動の加速度が、物性の相違によって明確に出力されることが明らかとなっており、システム開発をさらに熟成させたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究計画での根幹となるのは、RSSTの指標となる指先からの触圧感覚情報を可視化するための、喉頭隆起の動く量・スピード・方向の3要素をフォローする多軸方向の応力が記録可能な圧力センサである。この圧力センサをネックベルトに配置することで、嚥下時に多軸方向の圧変化を記録している。このセンサを活用した嚥下動作のスクリーニングは、有益な指標を提供してくれる反面、頭部の動きによる出力値の変化を避けられない。そこで、様々なベルトによる固定方法を構築してきたが、ベルトの拘束強度の上昇が避けられないのげ現状である。対象を特別支援学科校の生徒としているため、過度の負荷を掛けることは望ましくないため、センサの変更なども視野に検討を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画では、、①障害児の嚥下機能をスクリーニングすることの出来るシステム開発 ②実際の嚥下機能との相関の検証(様々な物性の食品嚥下) ③児童生徒の嚥下機能計測と特別支援学校における食提供の実態調査で構成していた。①のスクリーニングシステムは、センサの変更などを含めた改良作業を次年度に実施する。これにより、特別支援学校の生徒を対象としたシステム検証実験に至るかは、現時点では不透明であるため、③の実態調査を先行して実施することとする。
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