研究課題/領域番号 |
21K10204
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
坂井 幸子 (林幸子) 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (70397131)
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研究分担者 |
坂本 信 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80215657)
林 孝文 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80198845)
下村 淳子 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (00386286)
坂井 淳 新潟工業短期大学, 自動車工業科, 准教授 (70425370)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 口腔機能 / 超音波診断装置 |
研究開始時の研究の概要 |
小児期から思春期の習癖改善,高齢者のオーラルフレイル予防をはじめ,口腔機能のひとつである口唇閉鎖機能の重要性が注目されている.しかし,現行の引張荷重を付与するだけの検査法では筋内部の質的評価は不可能であり,盲目的な数値評価に終始しており真の筋性能を捉えているとは言い難い.そこで本研究では非破壊検査のひとつである超音波エラストグラフィを用いて,口唇閉鎖力測定時の引張荷重下における口輪筋の弾性挙動を可視化するとともに,画像工学に基づき医用画像から力学解析を行うツールの創出を目的とする.
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研究実績の概要 |
口唇閉鎖力測定時の引張荷重下における口輪筋の弾性挙動を可視化するとともに,画像工学に基づき医用画像から力学解析を行うツールの創出を目的とする. 1.画像取得に要する至適加圧荷重の定義(令和3年度)(担当:坂井幸子,林孝文,坂井淳)弾性ファントムを用いて超音波エラストグラフィ画像取得に要する用手加圧荷重を測定した.プローブ先端に音響カプラを装着して測定し,得られた結果を至適加圧荷重と定義した.音響カプラにはEZU-TECPL1,ソナゲル,エコーパッドの3種類を用いた. 2.音響カプラ弾性率の測定と最適カプラの決定(令和3~4年度)(担当:坂井幸子,坂本信,林孝文,坂井淳)小型卓上試験機にて圧縮試験を行った.各種音響カプラの寸法はプローブ面に一致させ50 mm×12 mmとし,圧子形状は円柱平板(Φ118)を用い,1.で得られた至適加圧荷重の範囲にて速度5 mm/minとして試験を行った.荷重-変位データを応力-ひずみ関係に変換しフックの法則からヤング率を求めた.超音波エラストグラフィ画像取得に適する弾性を示した音響カプラを最適カプラと定義し,以降の参照体として採用する. 3.信頼性の検証と口輪筋弾性挙動の可視化と検証(令和4~5年度)(担当:坂井幸子,坂本信,林孝文,坂井淳,下村淳子)口唇閉鎖力測定時の引張荷重下における口輪筋の弾性挙動を,超音波エラストグラフィを用いて検索する.頭位はFH平面と床とが平行とし,ボタンプル運動用ボタンに絹糸を通し口腔前庭に挿入する.他方はフォースゲージに繋ぎ,引張動作を介して口輪筋に荷重0-8 Nを与え,各対象者のひずみ比 (Strain Ratio)を計測する.級内相関係数を用いて評価の信頼性を検証する.引張荷重 2-8 Nにおける口輪筋のStrain Ratio変化の評価には多重比較を行い,口輪筋の弾性挙動を検証する. 3.は現在進行中である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実施計画のとおり,おおむね順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
今後は,研究実施計画の3.信頼性の検証と口輪筋弾性挙動の可視化と検証(令和4~5年度) 幅広い年齢層からのボランティアを対象とし,口唇閉鎖力測定時の引張荷重下における口輪筋の弾性挙動を,超音波エラストグラフィを用いて検索する.弾性差が大きい領域を赤色,小さい領域を青色で表示し筋性能の良悪を可視化し,口輪筋の弾性挙動を検証する. の継続を行う予定である.
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