研究課題/領域番号 |
21K10209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
横井 彩 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (00612649)
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研究分担者 |
丸山 貴之 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (30580253)
江國 大輔 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (70346443)
森田 学 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (40157904)
山中 玲子 岡山大学, 大学病院, 助教 (00379760)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 頭頸部がん / がんサバイバー / Quality of Life / 口腔機能 / 舌圧 / QOL / 復職 |
研究開始時の研究の概要 |
頭頸部がん治療後の患者に対して就労を支援する歯科的対応について、エビデンスが不足している。口腔領域への侵襲が大きい頭頸部がんは、他のがんと比較し術後の口腔機能が著しく低下し、がん患者の復職を妨げている。そこで、治療後の頭頸部がんサバイバーの早期復職に焦点をあて、歯科介入の切り口として、術後早期からの摂食嚥下療法をとりあげた。本研究の目的は、治療後の頭頸部がん患者に対し、早期から摂食嚥下療法を行うことで、早期復職が可能かを検討することである。よって、本研究は、以下の2点を明らかにするものである。 ①術後の早期復職に関連する口腔機能の特定 ②術後早期からの摂食嚥下療法による早期復職・QOLへの影響
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、頭頚部がんに対する治療を終了した頭頚部がんサバイバーにおいて、①術後の早期復職に関連する口腔機能の特定と、②術後早期からの嚥下訓練による早期復職・QOLへの影響について明らかにすることである。 令和4年度では、令和3年と、令和4年に得られた結果を分析し、論文作成を行った。頭頚部がんサバイバー100名を対象として、頭頚部がん治療と口腔機能、QOLの関係について検討した。分析の結果、舌圧の低下に関係し、とは開口量の減少に関係した。さらに舌圧の低下と開口量の減少は、オーラルディアドコキネシス(ODK)の低下を介して、QOLの減少に関係した。さらにODKの減少と、QOLの減少には、年齢が高いことが関係していた。 令和3年の結果から、仕事をしていないがんサバイバーは、仕事をしているがんサバイバーと比較し、QOLが低かった。開口量や、舌圧、ODKを高めることは、就労支援につながり、QOLを向上させる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
頭頚部がん治療と、口腔機能、QOLとの関係について分析を行ったが、就労状況との関係については明らかにすることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度はさらに分析をすすめ、嚥下訓練による口腔機能の改善が、就労状況にどのように影響するか、パス解析を用いて明らかにする。
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