研究課題/領域番号 |
21K10212
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
日野 聡史 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (90359927)
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研究分担者 |
内田 大亮 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (20335798)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 歯性感染症 / 歯周病 / 妊娠糖尿病 / 口腔ケア / 口腔細菌 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、『う蝕や歯周病は口腔内だけの問題ではない。』ことが明らかになっている。 しかしながら、種々の疾患治療のために当院を受診される有病者の口腔内は、惨憺たる有様である。今こそ、う蝕や歯周病を予防・治療して歯を大事にし、全身の健康に資するというマインドを国民の間に広く醸成しなければならない。 そのためには、まずは妊婦を対象に、周産期合併症のリスクを軽減し、児に良好な口腔環境を授け、健康な口腔を育むことを指導する母子歯科保健の充実が必要である。 本研究では、この啓発活動推進の根拠となるべきデータの集積を行う。
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研究成果の概要 |
疾病予防の概念は古くから歯科診療に根付いているが、未だに全年齢層で歯周病患者は増加し、中年期以降のう蝕患者も増加している。妊娠中は最も健康への意識が高まる時期であるとともに、ヒト(新生児)の歯が形成される時期でもある。出生後、ヒトの口腔細菌叢は主として母親とのスキンシップを通じて移植・形成されていくため、妊娠中のみならず出産後も母体の良好な口腔環境は極めて重要である。本研究では、妊婦の口腔環境を把握し、周産期合併症等のリスク因子となる妊娠糖尿病と歯周病の関連を細菌学的見地から分析することを目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔の2大疾患、う蝕と歯周病はいずれも細菌感染症である。それらの罹患予防には確立された方法があるにもかかわらず、今なお多くの人々が歯を失う原因であり続け、種々の全身疾患の増悪因子や原因にもなっている。う蝕や歯周病を予防・治療して歯を大事にし、全身の健康に資するというマインドを国民の間に広く醸成するため、まずは妊婦を対象に周産期合併症のリスクを軽減し、児に良好な口腔環境を授け、健康な口腔を育むよう指導することは意義深い。
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