研究課題/領域番号 |
21K10215
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
赤羽 たけみ 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (70423910)
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研究分担者 |
仲川 洋介 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00714875)
鍛治 孝祐 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20623490)
赤羽 学 国立保健医療科学院, その他部局等, 部長 (40326327)
吉治 仁志 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40336855)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 歯周病 / 口腔状態 / 残歯数 / 肝硬変 / 内毒素 / 非アルコール性脂肪肝炎 |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の頻度が増加しこれによる肝硬変や肝癌も急速に増加している。NASHや肝硬変に対する治療や重症化予防のための新たな方策が求められている。 内毒素がNASHや肝硬変の病態の悪化を招くことが明らかされてきている。最近の疫学的調査では歯周病菌感染や口腔細菌叢の乱れがNASHや肝硬変に関連することが報告されているが、直接の関連性は示されていない。歯周病では歯周ポケットから歯周病菌由来の内毒素が血中に侵入し全身の炎症性変化を引き起こす。 本研究では歯周病菌感染や歯周病菌由来の内毒素とNASHおよび肝硬変の病態との関連を解明し、新たな肝疾患進展予防施策を探索する。
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研究実績の概要 |
本研究は、歯周病治療が肝疾患の病態進展抑制に貢献する可能性を判断するために、「歯周病が慢性肝疾患の病態に及ぼす影響を明らかにすること」を目的としている。初年度である2021年度は、本学の「医の倫理審査委員会」の承認を得て臨床研究を開始し、症例登録とbaselineデータの収集を行った。登録した症例のBaselineデータとして、肝機能など肝病態を示すデータ、肝硬変の合併症、肝病態進展に関連している血中内毒素活性、歯周病の状態、歯周病菌感染を調べるためのPCR-invader法による歯周病関連菌の定量結果を得た。2022年度は、症例登録数が目標症例数に達していないため、さらに症例登録数を増やしbaselineデータの収集を行った。得られたbaselineのデータを基に横断研究の解析を行ったところ、肝硬変患者において、肝硬変の重症度が高い患者、肝硬変の合併症である腹水や肝性脳症を有している患者の方が有意に残歯数が少なかった。また、エンドトキシン活性が高い患者の方が残歯数が少ない傾向にあることが分かった。2023年度は、症例登録数が目標症例数に達していないため、さらに症例登録数を増やしbaselineデータの収集を行い、統計解析を行った。肝硬変患者において、残歯数が20本未満の肝硬変患者は、20本以上の患者に比べて、血清アルブミン値およびプロトロンビン活性値が有意に低値であった。さらに、前向き研究では、累積生存率との関連では、有意差は認めなかったが、残歯数が20本以下の患者の方が累積生存率が低い傾向にあり、残歯数が10本以下の患者も同様の結果であった。現在、歯周病菌感染との関連を解析している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染症流行のため、当初の予定より登録症例数が少なく研究期間を延長した。
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今後の研究の推進方策 |
現在登録された症例数での統計解析は可能であるが、登録症例数を今年度も増やす予定である。横断研究および前向き研究ともにデータ解析を進める予定である。
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