研究課題/領域番号 |
21K10224
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
小原 由紀 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00599037)
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研究分担者 |
平野 浩彦 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (10271561)
岩崎 正則 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (80584614)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | オーラルフレイル / 口腔機能低下 / ディスバイオーシス / 腸内細菌叢 / 地域在住高齢者 / 腸内フローラ / 口腔機能 / フレイル |
研究開始時の研究の概要 |
近年、腸内細菌叢の多様性が健康維持に重要であることが報告されている。口腔機能の低下は、食事の多様性の喪失、低栄養のみならず、腸内細菌の多様性にも影響を及ぼすと考えられる。 本研究では、高齢期における口腔機能低下と腸内細菌叢の関連性について検討を行う。地域在住高齢者および健康な壮年期男女を対象に、口腔機能、身体組成、栄養状態等の調査と、16SrRNA解析による腸内細菌叢の分析を行う。 また、歯科専門職による口腔機能向上を目的とした教育的介入が、腸内細菌叢に与える影響について介入研究による検証を行う。
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研究実績の概要 |
2023年度は、これまで実施してきた青年・壮年期及び高齢期を対象とした調査結果をもとに、口腔機能とディスバイオーシスとの関連性に関する検証を行った。青年・壮年期については29名分のデータを分析対象とした。一方、高齢期については、地域在住高齢者102名分のデータを分析対象とした。 腸内細菌叢の解析には、次世代シーケンサーを用いた16S rRNA解析を用い、腸内細菌叢の門レベルの構成比、多様性指標、短鎖脂肪酸指標、腸管免疫指標を同定した。 青年・壮年期では、腸内細菌叢に関連する各指標については、男女で有意差は認められなかった。Spearmanの相関係数による分析では、口腔水分量とBacteroidota門の存在比との間に有意な相関を認めた(r=0.547, p=0.002). α多様性指標については、口腔機能との有意な相関は認められなかった。Bacteroidota門に属する腸内細菌は、腸管免疫において重要な役割を担うとされている。口腔乾燥は唾液による自浄作用の低下や口腔の不活動等を反映していると考えられ、口腔機能の低下が腸内細菌の最優勢菌群であるBacteroidotas門の構成比に関与すると考えられた。 高齢期では、オーラルフレイル群は、オーラルフレイル非該当群と比較して、Bacteroidota門の構成比が有意に低い結果を示していた。重回帰分析の結果からも、OFの存在がBacteroidota門の構成比が低いことと有意に関連していた(β=-2.62,95%信頼区間-6.25to -0.86)。一方、腸内細菌叢に関するその他の指標とOFの有無については有意な関連性は認めなかった。以上より、青年・壮年期では口腔の不衛生が、高齢期では口腔機能の低下が腸内細菌の最優勢菌群であり、腸管免疫に影響を与えるとされるBacteroidota門の構成比に関与する可能性が示された。
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