研究課題/領域番号 |
21K10232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
粟野 秀慈 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (20301442)
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研究分担者 |
有吉 渉 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40405551)
守下 昌輝 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (60710522)
角田 聡子 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (70364156)
安細 敏弘 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (80244789)
村岡 宏祐 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (80382422)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 可溶性TNF-α受容体 / 歯周疾患 / TNF-α / バイオマーカー / 抗TNF-α薬 / 可溶性TNFレセプター / 歯周病予防 / ADAM17 |
研究開始時の研究の概要 |
第一段階はヒトの口腔内におけるsTNF-Rの動態について、唾液中と歯肉溝液中のADMA17、sTNF-R1とsTNF-R2そしてTNF-αの蛋白レベルを調べ、口腔と全身因子との関連を検証する。第二段階は口腔健康状態の変化により口腔内のADAM17、sTNF-RとTNF~αの蛋白レベルがどのように変化するか検証する。第三段階はsTNF-αを使って歯肉組織における炎症の制御が可能かどうかを、培養細胞を用いてin vitroの段階での検証を行い、最終的には口腔におけるsTNF-Rの機能を明らかにした上で、sTNF-Rを応用した歯周病をはじめとした口腔における炎症性疾患の予防および治療のための有用性を検証する。
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研究実績の概要 |
炎症性疾患の発症において重要な役割を担っている炎症性サイトカインTNF (tumor necrosis factor: 腫瘍壊死因子)-αの細胞膜貫通型受容体であるTNFレセプ ターI型とII型(TNF-R1とTNF-R2)は、生理活性を有する可溶型TNF-αの産生に関与している前駆蛋白分解酵素ADAM(a disintegrin and metalloproteinase)17 、 別名TNF-α転換酵素(TACE: TNF-α converting enzyme)によって膜から切断され可溶化されることが明らかとなっている。 本申請課題では口腔内における可溶性 TNFレセプター(sTNF-R)の動態ならびに口腔におけるその機能を明らかにした上で、歯周病をはじめとした口腔における炎症性疾患の予防ならびに治療のための 抗TNF-α製剤としてのsTNF-Rの有用性について検討することを目的としている。 現在までのところ、ヒトの口腔内におけるsTNF-Rの動態について、唾液中と歯肉溝液中のsTNF-R1とsTNF-R2そしてTNF-αの蛋白レベルを調べ、年齢、性別、 歯周病をはじめとした口腔疾患および全身疾患、そして生活習慣といった因子との関連の検証を行った。その結果唾液中のTNF-α, sTNF-R1, sTNF-R2の蛋白質レベルは互いに有意な関連性があること, また, 唾液中のsTNF-R2のレベルが歯周組織の炎症拡大に関連することが明らかとなった。 現在、病態の変化がどのような影響を及ぼすか、同じ対象者で追跡調査を行い、試料採取を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
理由 代表者が現在、他業務が多忙で本研究のための時間が確保できなかったことと、これまで共同でプロジェクトを主に遂行していた大学院生が大学院を修了し、その後任がいなかったため、令和4年度の計画に関しては大幅な遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
今後、研究計画に従い研究を進めていく予定で,患者研究における追跡調査等の実施を行なっていく予定である。
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