研究課題/領域番号 |
21K10240
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
高橋 賢晃 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (20409246)
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研究分担者 |
戸原 雄 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (40468773)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 頸部刺激 / 舌訓練 / 高齢者 / 経皮的電気刺激 / 摂食嚥下障害 / 舌機能訓練 / 舌圧 |
研究開始時の研究の概要 |
舌は咀嚼嚥下において重要な働きをする。安全な経口摂取の継続には効果的な舌機能訓練が不可欠である。経皮的電気刺激(TES)には、筋収縮を増強する効果があり有効性は示されているが、対象者、電極位置、電気刺激のタイプ、併用した嚥下訓練の違いにより、研究結果には相違がみられる。そのため最適なプロトコールの提示が必要不可欠である。本研究の目的は過去の研究に基づき拮抗筋の抵抗運動を利用した新たな舌訓練法を確立することである。これまで運動生理学的根拠に基づき検証された訓練はほとんどなく、本研究による舌訓練法の開発は非常に画期的であり、摂食嚥下障害者のリハビリテーションに極めて意義が深いと考える。
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研究成果の概要 |
本研究では、頸部刺激のパルス持続時間を変更した2つの異なる訓練方法を設定した介入研究を行い、摂食嚥下障害者への有効な舌の訓練法について検討した。 摂食嚥下障害を訴えた高齢者9名を2つの異なる刺激を用いた訓練方法に分けての検討を行った。訓練内容は、頸部刺激を持続した状態での舌挙上訓練を行った。研究結果は、訓練前後の最大舌圧と平均舌圧とした。訓練後、両群ともに最大舌圧、平均舌圧の改善が認められた。一方、治療効果については、最大舌圧、平均舌圧ともに訓練法間による有意な差は認められなかった。引き続き研究対象者を増やしての検討が必要であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の対象は、摂食嚥下障害を伴う高齢患者として、ショートとロングの2つの異なる刺激を用いた舌訓練を指示し、より強い刺激を加えられる訓練方法とその効果について検討を行った。 頸部への刺激の強度は、ショートの方が有意に増加し、より効果的な刺激を与える可能性が示された。一方で、2つの異なる刺激を用いた訓練方法の違いによる訓練後の効果についての有意な差は認められなかった。したがって、様々な刺激の方法を変更した方法を用いた舌訓練について比較検討する必要性が課題として考えられた。
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