研究課題/領域番号 |
21K10248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
福田 英輝 国立保健医療科学院, その他部局等, 統括研究官 (70294064)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 中小企業 / 歯科保健事業 / 中小事業所 / 歯科保健活動 / 健康経営 / 協会けんぽ / 特定健康診査 |
研究開始時の研究の概要 |
中小企業は、成人期における歯周病予防事業の重要なステークホルダーにも関わらず、経営基盤が脆弱であり、歯科保健活動の担い手としては常に後塵を拝している。本研究では、中小企業が実施している歯科保健活動とそこで働く従業員の口腔内状態と歯科保健行動の現状と課題を明確にし、「健康宣言事業所」が実践する好事例となるモデルケースを示すことが目的である。中小企業が抱える歯科保健に関する課題解決に向けた実現可能な歯科保健活動のデータベース化とその普及に向けての活動へとつなげる研究とする。
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研究実績の概要 |
最終年度である令和5年度は、令和4年度に実施した中小事業所に勤務する歯科健診(7事業所17名の希望があり、埼玉県歯科医師会との協力のもと歯科診療所において7名の歯科健診を実施した。うち6名が要治療と評価された。)についての調査結果をまとめた。また、協会けんぽ埼玉支部の加入者における2020(令和2)年度特定健康診査に関する匿名データの提供を受け、食事・咀嚼に関する回答と特定健康診査の結果との関連について分析を行った。 分析に用いた項目は、「標準的な質問票」のうち「人と比較して食べる速さが速い」、および「食事をかんで食べる時の状態はどれにあてはまりますか」の項目を用いた。分析は、性別、および5歳階級の年齢区分別に食習慣の状況別に、健診結果に基づくリスク「有」の者の割合を比較した。その結果、人と比較して食べる速さが「速い」と回答した者、および「食事をかんで食べる時」に「ほとんどかめない」と回答した者において、それ以外の者と比較して、メタボリックシンドローム、および腹囲の各リスクを有している者の割合が高い傾向が認められた。これらの結果は、食べる速さや噛み方に着目した、メタボリックシンドローム等の予防・改善を目的とした特定保健指導への活用が期待される。 本調査分析の結果は、第82回日本公衆衛生学会総会(つくば市)にて「中小企業従事者における食事・咀嚼に関する回答と特定健康診断結果との関連」として発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
最終年度は、研究成果をもとに中小企業に資する普及啓発に関わる研究を実施予定だったが、協力団体および対象企業の選定ができず、進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間の延長を行い、協力団体および対象企業の協力を得て、職域における歯科保健事業に資する普及啓発に関わる研究を進める予定である。
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