研究課題/領域番号 |
21K10250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大城 暁子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (60644036)
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研究分担者 |
相田 潤 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80463777)
財津 崇 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (80611508)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 口臭 / ガスクロマトグラフィー / 揮発性硫黄化合物 / 全身疾患 / 呼気 / 舌苔 |
研究開始時の研究の概要 |
日本人の約10人に1人が口臭に悩んでおり、コミュニケーションやQOLに深刻な影響を及ぼしている。しかし口臭はそれにとどまらず、呼吸器や消化器を経由した臭気として全身疾患の兆候を示している可能性がある。これまで用いられていた口臭測定器ではわずか3種類の化学物質を特定できるのみである。そこで、呼気から全身疾患を特定できる可能性がある新たな口臭測定機器を用いて、口臭と対象者の全身の健康状態の関連を分析する。先行研究や口臭外来での経験から、がん、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を特に注視し、口臭とこれらの疾患の関連を検討する。
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研究実績の概要 |
口臭に関しては、10人に1人が気にしていると報告があり、家庭、職場や学校でのコミュニケーションに影響を及ぼしていると考えられる。口腔由来の口臭に関してはガスクロマトグラフィーやセンサー測定器などの機器が使用されている。しかし、全身疾患に由来する口臭の成分の分析は少なく、どの程度の濃度でどのような成分が呼気の中に存在する場合に、どういった全身疾患が存在するのか、といった基本的な知見が欠けている。そのため、口腔由来だけでなく全身疾患由来の口臭を全般的に測定が可能な機器の開発が必要である。そこで、非侵襲性に得られる呼気により全身疾患の特定が可能なのかを明らかにすることを目的とする。現状では、ガスクロマトグラフィーを中心とした口臭測定機器では、主に揮発性硫黄化合物(VSC)の測定(硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド)を行っている。「非侵襲性の生体サンプル」という観点では、歯科が関わる領域では唾液が用いられることが多いが、呼気も活用できる可能性があり、その潜在的な有用性は極めて高いと考えられる。呼気採取は簡便にかつ安全に行うことができ、本研究は呼気から全身疾患のスクリーニングおよび判別につながる可能性が期待でき、歯科分野で新しい取り組みである。 今年度はMOFを基盤とした装置を用いて、揮発性硫黄化合物の吸着条件の検討、抽出の試行を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
MOFを基盤とした装置を用いて、揮発性硫黄化合物の吸着条件の検討をしているが、呼気中の揮発性硫黄化合物は当初の想定より、保存が難しく、大気等の分析よりもより詳細な条件の設定が必要であることが明らかになった。現在、様々な条件を設定し、試行を重ねている段階である。
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今後の研究の推進方策 |
呼気採取は侵襲性がなく、非常に簡便に行えることから、検査のサンプルとしては非常に有用であることはかわりない。これまでも呼気の保存に関しては様々な試みが行われてきたが十分ではなかった。引き続き、MOFを基盤とした装置を用いて、揮発性硫黄化合物の吸着条件の検討を進め、今後の呼気の研究につながる知見を得られるよう研究を推進していく。 加えて外来の受診患者の揮発性硫黄化合物(VSC)と質問票項目を用いた解析や一般住民における口臭の課題を整理するために住民対象の口臭測定も実施する予定である。
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