研究課題/領域番号 |
21K10254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
高野 栄之 徳島大学, 病院, 特任助教 (30380091)
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研究分担者 |
桃田 幸弘 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (00304543)
寺田 賢治 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (40274261)
西村 明儒 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (60283561)
主田 英之 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (90335448)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 個人識別 / 災害歯科医学 / 画像解析 / 大規模災害 / 歯科法医学 / AI / 身元確認 |
研究開始時の研究の概要 |
ウィズコロナ時代では災害時においても感染症予防対策を講ずる必要がある。南海トラフ大地震や首都直下型大地震の発災に備え、歯科でも感染症対策に留意した災害時の口腔ケア・歯科治療・歯科的身元確認などを体系的に論考する災害歯科医学の確立が必要である。本研究では同分野の社会実装研究として歯科的身元確認を遠隔解析で行う新しい方法を開発し、災害犠牲者の歯科的な身元照合のリモート化を実現する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、歯科的身元確認のデジタルトランスフォーメーション(DX)である。これまで歯科的身元確認は手作業によって行われていたが、東日本大震災では未曾有の犠牲者が生じ、南海トラフ大地震ではその更に20倍の犠牲者がでる可能性がある。犠牲者の迅速な身元確認は、遺族の心痛軽減だけでなく、遺体の腐敗による伝染病の発生の予防や事態収拾、早期復興という面でも非常に重要である。本研究では同分野の社会実装研究として歯科的身元確認を遠隔解析で行う新しい方法を開発し、災害犠牲者の歯科的な身元照合のリモート化を実現する。 研究チームはAlign Technology社の口腔内スキャナー「iTero element」を導入し、学生ボランティアと同意を得た患者から約150例の口腔内の3Dデータを収集した。なお、この研究は徳島大学病院医学系研究倫理審査委員会の承認を受けて実施されてた(申請番号4017) 。その後、収集した3Dデータのアノテーション作業を行い、教師データを作成し、AIの開発を行った。歯科的身元確認に用いられる5分類での解析は95%以上の精度で行うことができた。ただしセラミックスなど天然歯に近い色で修復されたもののAI判別やブリッジなどについては現時点では判別困難なケースもあるため、現時点は人による最終確認も併用する必要があると考えられた。 作業時間に関しては1名につき30分以上必要だったのが、10分以内に短縮され、有用な研究成果を得られたと考えられる。
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