研究課題/領域番号 |
21K10255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 (2023) 徳島大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
玉木 直文 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (20335615)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔粘膜炎 / 抗酸化物質 / 酸化ストレス / 炎症 / 活性酸素種 / 抗癌剤 |
研究開始時の研究の概要 |
癌の治療として化学放射線療法が増えてきている。その副作用として口内粘膜炎(口内炎)が発症することが問題となっているが,これに酸化ストレスが関与していることが分かってきた。本研究では,抗酸化物質によって酸化ストレスを制御することで,口腔粘膜炎の発症予防,進行抑制および治癒促進を行うことを様々な観点から評価することを目的としている。実験計画として,細胞培養や動物実験で抗酸化物質による口腔粘膜炎に対する効果を検討する。
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研究成果の概要 |
細胞モデルを用いて,レスベラトロールの抗酸化・抗炎症効果について検討した。口腔粘膜炎のin vitroモデルとして,培養ヒト歯肉上皮細胞株に,抗癌剤Cisplatin (CDDP)を投与した。その結果,CDDP投与によって活性酸素種の産生や炎症性サイトカインの増加が統計学的有意に認められたが,レスベラトロール投与によってこれらが抑制された。レスベラトロールはCDDPで誘導された口腔粘膜炎のin vitroモデルにおいて,抗酸化・抗炎症メカニズムを活性化することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔癌の治療のために化学放射線療法を行うことが増えてきているが,その副作用として口腔粘膜炎(口内炎)が発症し,患者が摂食困難などなることなどが問題となっている。近年,化学放射線療法時に発生する口腔粘膜炎に酸化ストレスや炎症が関与していることが分かってきた。そこで本研究において,抗酸化物質の摂取によって酸化ストレスを制御することで,口腔粘膜炎の発症予防や進行抑制行うことが出来るかの基礎的な研究を様々な観点から評価した。
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