研究課題/領域番号 |
21K10257
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
清水 孝治 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40440937)
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研究分担者 |
西村 正宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (00294570)
西 恭宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (10189251)
元山 彩良 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 歯科衛生士 (50866100)
原田 佳枝 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60432663)
村上 格 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (80264448)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 口腔保湿剤 / 口腔乾燥症 |
研究開始時の研究の概要 |
多くの口腔乾燥症患者は対症療法として口腔保湿剤(以下,保湿剤)を使用しているが,リキッドタイプ保湿剤は,低粘度のため流動性が大きく,経時的な蒸散も大きいため保湿効果が短く,ジェルタイプ保湿剤は,水分含有率が低く,高粘度のため薄く均一な塗布が困難である.そこで,本研究では,リキッドタイプ保湿剤上に蒸散防止のためジェルタイプ保湿剤を噴霧する新規保湿法の開発とその有効性について評価を行うものである.
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研究実績の概要 |
口腔乾燥症患者の主訴である口腔乾燥感は,厚さ0.1mm程の唾液層の均一性が失われて生じる.我々は,口腔乾燥患者は,口腔粘膜における水分量の分布が不均一となり,舌粘膜の水分量の低下が,口腔乾燥の自覚症状と強く関係していることを明らかにした.これらは,舌粘膜における薄く均一な保湿の重要性を示唆している.しかしながら,多くの口腔乾燥症患者は,対症療法として口腔保湿剤(以下,保湿剤)を使用しているが,これに適したリキッド保湿剤は,低粘度のため流動性が大きく,経時的な蒸散も大きいため保湿効果が短く,ジェル保湿剤は,水分含有率が低く,高粘度のため薄く均一な塗布が困難となっているという問題がある. そこで,本研究では,蒸散・流動防止のためリキッド保湿剤上にジェル保湿剤を薄く均一に塗布する新規保湿法を開発し,使用する保湿剤の組み合わせとジェル保湿剤の塗布方法について検討し,その有効性について評価するものである. 2022年度までに,文献収集,実験中の保湿剤の物性が温度の影響をうけないよう小型インキュベーター内で管理を行う分析・評価システムの構築を行った.次に,保湿剤単体の蒸散性,粘度,液性,抗菌性などのデータを計測し,リキッド保湿剤とジェル保湿剤の組み合わせについても検討を行った.リキッド保湿剤上にジェル保湿剤を薄膜状に噴霧するためのスプレー形状の選択ならびに噴霧に適したジェル保湿剤の粘度について検討を行った.ジェル保湿剤が加温により粘度が低下することを利用し,丸状ノズルのスプレーに充填し,37℃で5分間保温した場合に薄膜上の噴霧が可能となる結果が得られた. 2023年は,各保湿剤のpH計測と,リキッド保湿剤とジェル保湿剤を混合した場合の抗真菌性に関するデータを計測した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究当初に準備した保湿剤の一部が製造中止となったため.また,リキッド保湿剤とジェル保湿剤の組み合わせた場合の性状計測について難航しているため.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は,引き続き各保湿剤のpH計測とリキッド保湿剤とジェル保湿剤を組み合わせた場合の性状計測を行い,保湿剤単体のとのデータとの比較検討を行う.
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