研究課題/領域番号 |
21K10264
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
|
研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
大久保 真衣 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (60385218)
|
研究分担者 |
石田 瞭 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00327933)
中田 悠 東京歯科大学短期大学, 歯科衛生学科, 講師 (40844634)
杉山 哲也 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (50216347)
大房 航 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (50709508)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 筋硬度計 / 舌圧 / 舌 / 筋硬度 / 超音波エラストグラフィ / 嚥下 / 舌骨上筋群 / かたさ |
研究開始時の研究の概要 |
舌の年齢変化による内舌筋(舌そのものの筋肉)の萎縮と運動機能の低下、さらに嚥下機能に関係する舌骨上筋群(飲み込むときに必要な筋肉)は、舌の厚さのみならず「硬さ」にも影響があるのではないかと考えた。我々は超音波エラストグラフィを用いて舌の運動機能に関する研究をおこなってきた(Miura, 2020)が、組織硬度計を用いた舌および舌骨上筋群の硬さを計測した先行研究はない。本研究では組織硬度計を用いて、まずは健康成人を対象に、舌の硬さと舌運動、舌圧の検討、次に年齢層や対象者を広げ、新しい嚥下機能の客観的指標を作る。
|
研究実績の概要 |
我々は口腔外から舌の評価を行うため、舌機能時がオトガイ下表層部の硬さが変化することから、簡易型組織硬度計を用い、オトガイ下表層部の硬さと舌の機能との間に関係があると仮定した。そこで安静時と舌機能時のオトガイ下表層部の硬さの変化を検討し、更に最大舌圧との関連性を検討することを目的とした。 健康な成人28名を対象とした。組織硬度計では、Frequencyは筋緊張、Stiffnessは筋肉の剛性、Decrementは初期状態への回復力、Relaxationは変形から初期状態へ戻る時間、Creepは時間と共に増加する変形量を測定している。参加者は座位にてオトガイ下中央部に組織硬度計センサーを設置し、安静時と5mlの水を舌で保持した状態(以下、水保持時)で測定を行った。舌圧は舌圧測定器を用いて最大舌圧の測定を行った。 オトガイ下表層部の硬さは、安静時と水保持時の間にすべての項目で有意差が認められた。FrequencyとStiffnessでは水保持時が高く、Decrement、Relaxation、Creepでは水保持時が低かった。男女間では安静時のDecrement において有意差を認め、女性の方が高かった。 安静時と水保持時ではオトガイ下表層部の筋肉の硬さが変化することが分かった。また安静時のDecrementで女性の方が高いことは、女性の方が皮下脂肪の厚みが多いためと考える。最大舌圧と水保持時のオトガイ下表層部の硬さの相関では、男性の水保持時のFrequencyとStiffnessにて負の相関が認められ、Relaxationでは正の相関が認められた。
|