研究課題/領域番号 |
21K10272
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 大手前短期大学 |
研究代表者 |
関根 伸一 大手前短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (70506344)
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研究分担者 |
久保庭 雅恵 大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (00303983)
山口 佳則 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), その他 (20386634)
竹内 洋輝 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (40572186)
笠川 あや 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (40876679)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 歯周炎グレード / バイオフィルム / POCT / CF-PCR / 歯周病の分類 / グレード / 歯周炎の分類 |
研究開始時の研究の概要 |
「歯周病の新分類」では、歯周炎が4つのステージ(1~4)と3つのグレード(A~C)に分けられた。ステージは「進行度」、グレードは「進行リスク」を示す。本邦の歯周病治療において、全歯を対象とした歯周ポケット測定や「骨吸収の評価」は行われているが、グレードを決定する「バイオフィルムと組織の破壊程度」、「炎症マーカー」および「バイオマーカー」の評価が十分行われているとはいえない。本研究課題では、「バイオフィルムの高病原化」と「バイオマーカー」を簡易に評価できる新規システムを構築し、歯周炎のグレード判定に応用する。
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研究成果の概要 |
令和3年度の研究では、歯周炎と強く関与するRed complex(P.g、T.d、T.f)をターゲットに、CF-PCRマイクロ流体チップを用いてマルチPCRを実施した。プライマーの最適組み合わせを見つけ、アンプリコンの増幅時間を大幅に短縮できることを示した。令和4年度の研究では、CF-PCRアレイマイクロ流体チップを作製し、複数の遺伝子を同時に増幅した。最短2'07''で増幅に成功し、POCTとして有効性を確認した。令和5年度の研究では、二重層の水滴CF-PCRチップを提案し、気泡や蒸発を最小限に抑えた。P.gのターゲット遺伝子を11分16秒以内に増幅することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、CF-PCRマイクロ流体チップを用いた歯周病菌の迅速診断法を開発し、歯周病のグレード分類決定に応用可能なポイントオブケア(POCT)検査法としての実用性を示した。令和3年度では、P.g、T.d、T.fの標的遺伝子を短時間で増幅する方法を確立し、その有効性を確認した。令和4年度では、CF-PCRアレイマイクロ流体チップを用いて複数の遺伝子を同時に迅速かつ正確に増幅できることを確認し、偽陽性の問題にも対処した。令和5年度では、二重層の水滴CF-PCRチップを提案し、気泡や蒸発の問題を最小限に抑えながら、P.gの遺伝子を11分16秒以内に増幅する技術を確立した。
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