研究課題/領域番号 |
21K10303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
石田 博 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50176195)
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研究分担者 |
永野 浩昭 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10294050)
平野 靖 山口大学, 医学部附属病院, 准教授 (90324459)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 症例登録 / 精度管理 / 構造化データ / 固有情報抽出 / 検証支援システム / 登録情報の検証管理 / 診療情報 / 固有情報 / 症例登録支援システム / データの質 / 検証 / 自然言語解析 / DPCデータ / リアルワールドデータ |
研究開始時の研究の概要 |
症例登録において、重要な課題である登録精度は、現状では多くの場合、登録者の入力情報に委ねられている。症例情報は診療の中で、その多くが電子カルテ等の病院情報システム(HIS)にも登録・蓄積されたものであることから、その蓄積情報の活用が望まれる。本研究では、症例毎に登録された情報について情報種別毎にHISに蓄積された情報との比較により、現状の登録精度の検証を行い、さらに、症例登録支援システムにおいて蓄積情報をもとに自動入力等により支援すべき情報項目の内容について検討を行う。
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研究成果の概要 |
症例登録における登録情報の精度向上を目的に、NCD症例登録におけるシステムによる支援なしの登録における精度の状況を胃癌、大腸癌、および乳癌の手術症例について電子カルテ情報を中心とした既存の診療情報と比較し、体重や検体検査、および、病理結果に基づく情報などの登録情報に不一致を確認したことから、書式横断に頻用される項目や情報種別を中心に登録支援ならびに精度確認を可能とするシステムが有用と考えられた。そこで標準、非標準の構造化データに加え、大規模言語モデルにより病理報告等から抽出された固有情報の活用も考慮した登録症例のデータ検証を支援するシステムの機能要件の整理を元にプロトタイプを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エビデンスをもたらす情報源として有用な多施設にわたる様々な症例登録事業が展開されているが、登録データとの本来のデータ間での入力に相違がないかのチェックがデータ品質の確保に必須であり、施設内での電子カルテ情報などの既存データを利用した登録時のデータの検証、あるいは、手入力によらない自動入力による症例登録支援が望まれる。本研究はそのような差異が起こりやすいデータ種別を明らかにし、それらのデータを検証、あるいは、登録支援をするためのシステム開発における要点整理とプロタイプシステムの開発を行ったことに学術的、社会的意義がある。
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