研究課題/領域番号 |
21K10313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
務台 理惠子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50737327)
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研究分担者 |
杉山 佳史 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30875539)
青木 拓也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30631452)
松島 雅人 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50246443)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 患者複雑性 / 評価ツール / プライマリ・ケア |
研究開始時の研究の概要 |
個人を取り巻く環境などの社会的要因が健康状態に影響することが明らかになるにつれ、生物心理社会的要因が複雑に絡み合って併存する「患者複雑性」を評価しケアに役立てようという動きがみられるようになった。地域社会と密接につながるプライマリ・ケア領域でも、このような患者複雑性への対応の重要性が高まっている。しかし、患者複雑性を評価するためのツールは欧米で開発されており、わが国の患者複雑性を正確に捉えるには限界がある。 本研究では、プライマリ・ケア領域における複雑な問題を抱える患者を評価するための、日本の固有の文脈や背景を踏まえたツールを開発することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究では日本のプライマリ・ケア領域における患者複雑性の構成概念を明らかにし、その複雑性を評価するためのツールを開発する。 今年度は患者複雑性の構成概念を明らかにすることを目的としたスコーピングレビュー「患者複雑性の主な特徴と患者複雑性モデル/ツールに関するスコーピングレビュー」の研究プロトコルを作成し、論文投稿、文献レビューを進めた。当該研究はLevacらが作成したフレームワークと、スコーピングレビューのための最新版ガイドラインであるJoanna Briggs Institute Reviewer's Manualに準拠して実施され、Preferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-analysis extension for Scoping Reviews Checklist (PRISMA-ScR)に沿って報告するように計画した。当該研究プロトコル「The key characteristics of patient complexity and patient complexity models/measurement tools: a scoping review protocol」は研究事前登録システム(Open Science Framework)へ登録されている。現在は、プロトコル論文の3回目の査読に対応するとともに、文献レビューを進めている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
文献レビューを厳密に実施するためのスコーピングレビューの方法とプロセスの確認、Open Science Frameworkへの登録、投稿したプロトコル論文の査読期間が1年以上経過し、時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
文献レビューの結果をもとに、日本のプライマリ・ケア領域における患者複雑性の構成概念に関するフォーカスグループによる検討を実施する。検討された構成概念を踏まえて評価項目を作成および検討し、試作版評価ツールを作成、これをもとに本調査用評価ツールを作成する。
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