研究課題/領域番号 |
21K10315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
平井 一行 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 助教 (10580847)
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研究分担者 |
笹原 鉄平 自治医科大学, 医学部, 准教授 (30448849)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 非結核性抗酸菌 / NTM / 浴室細菌汚染調査 / 浮遊菌採取用ゲルの開発 / エアロゾル / 空中浮遊菌採取ゲル |
研究開始時の研究の概要 |
非結核性抗酸菌(NTM)感染者数は世界的に増加傾向にあり問題となっている。エアロゾルが発生するシャワーは大きな感染要因と考えられている。開発した前処理法を用いることで、エアロゾル中より定性的にNTMを検出できたが、定量性には問題があった。エアロゾル中のNTMを分離するには、前処理する必要がある。そのため空中浮遊菌サンプラーを用いて、ろ紙上に一度菌を採取する。しかし、ろ紙からの菌回収率が手技者により異なり再現性が悪いことが判明し、定量性に問題があった。そこで、回収効率・再現性に優れた空中浮遊菌の採取ゲルの開発を行うことにした。開発により、浴室でのNTM制御方法を構築することを目的としている。
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研究実績の概要 |
非結核性抗酸菌(NTM)感染者数は、国内だけでなく世界的に増加傾向にあり問題となっています。治療は難治化することが多く、奏功した場合でも再燃・再感染率が高く、NTMワクチンがない現状では、感染原因の除去による環境整備が感染予防の中心となります。日常の暴露としてエアロゾルが発生するシャワーは大きな感染要因と考えられており、汚染調査ではエアロゾルからのNTM検出が重要となります。NTM検出には、エアロゾル中のその他の微生物を除去する必要があり、除去処理の為に滅菌水で湿らせたろ紙上に一度採取し、ろ紙を滅菌蒸留水の中で振盪することで菌懸濁を作成します。しかし、菌回収率が手技者により異なり、再現性が悪いことが判明しました。そこで、回収効率に優れた空中浮遊菌の採取用ゲルの開発を行うことにしました。 2022年度は、2021年度に引き続き、(1)ゲル組成の検討、(2)家庭浴室での定量性の検討、新たに(3)ゲル添加殺菌剤の迅速化検討を行いました。(1)と(2)の項目については、採取用ゲルの回収率向上の為に、浴室シャワーにより発生するエアロゾルを用いて、添加剤の検討を行い、回収率が向上しました。また、添加剤のNTM・一般細菌への影響を確認しました。(3)に関しては、一般細菌に高い殺菌性を示し、NTMについて殺菌性をほとんど示さない殺菌剤の検討を進めているが、良い結果を得られずに研究が遅れている。また、添加することで、殺菌剤がゲル化温度、回収率にも影響を与えるために、ゲル組成の迅速化と回収率のバランスを調整することに困難している状況です。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染の大流行に対する教育形態変更への変更、実験従事者の不在等により研究時間の確保が難しい状態が継続していました。また、2022年度は、研究項目の「ゲル添加殺菌剤の迅速化検討」について検討項目が増えたことで、順調に進められませんでした、2つの要因から、研究が遅れています。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は最終年度にあたり、進行が遅れている研究項目に注力し、研究当初に予定した検討課題を全て消化し、研究課題を達成していきます。 2023年度に予定している病院浴室での調査については、ゲル添加殺菌剤の迅速化の検討が終了でずとも、並行して調査・検討が行えます。並行して検討を進めることで、研究効率を上げ、予定の遅れを解消していきます。
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