研究課題/領域番号 |
21K10323
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
齋藤 孔良 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30460356)
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研究分担者 |
近藤 克則 千葉大学, 予防医学センター, 教授 (20298558)
佐藤 豪竜 京都大学, 医学研究科, 助教 (20867965)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 新型コロナウイルスワクチン / 家族介護負担 / 新型コロナウイルス感染症 / 社会関係資本 / ワクチン躊躇 / ワクチン忌避 / 高齢者 / 知的能動性 / 社会的役割 / 老々介護 / フレイル / インフルエンザ / 感染症 / 65歳以上の高齢者 / 肺炎 / 肺炎球菌予防接種 / ソーシャルキャピタル / 重症化予防 / 呼吸器感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
65歳以上の高齢者はインフルエンザ、肺炎、新型コロナウイルス感染症の重症化率、致死率が高いハイリスク群である。これらの感染症の重症化予防にはワクチンが有効である。しかし、申請者らの65歳以上の高齢者約20万人に対する調査では、約3割が「自分は病気にならない」等の理由でインフルエンザや肺炎球菌ワクチンを忌避していた。ワクチン接種のための環境が整備されているにも関わらず様々な理由で受けないワクチン忌避は主に小児予防接種を中心に研究が進んでいるが、高齢者のワクチン忌避に関する研究はほとんど進んでいない。申請者らは、高齢者の新型コロナ・インフルエンザ・肺炎球菌ワクチンワクチン忌避の要因を明らかにする。
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研究実績の概要 |
①新型コロナウイルスワクチンに関係するワクチン忌避(又はワクチン躊躇)に関係する社会的、老年学的要因について解析した。2022年に行った調査において、新型コロナウイルスワクチンを3回以上接種した高齢者はおよそ90%であった。新型コロナウイルスワクチンを受けなかった理由として最も多かったのは「副作用が怖い」であり、この結果は国内外の先行研究と一致していた。②研究代表者らは、2022年に家族介護負担が高齢者のインフルエンザ予防接種割合の低さと関連している可能性について明らかにしたが(Vaccine 2023)、家族介護負担と新型コロナウイルスワクチン接種には関連は見られなかった。③新型コロナウイルスワクチンと社会関係資本の関係に関しては多くの研究報告があるが、社会関係資本と新型コロナウイルス感染症の関係に関してはほとんど報告がない。研究代表者らは、個人レベル及び地域レベルの社会関係資本と新型コロナウイルス流行の関係について現在解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
科研費申請書類の作成、当該研究以外の課題に関係するデータの論文化作業などが重なり新型コロナウイルスワクチンに関係する論文はまだ発表できていない。
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今後の研究の推進方策 |
今年度中には、新型コロナウイルスワクチンに関係する論文の投稿およびパブリケーションを終了させる予定である。2報の論文のパブリケーションを予定している。
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