研究課題/領域番号 |
21K10335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
熊木 良太 昭和大学, 薬学部, 助教 (70789916)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 薬局薬剤師 / 栄養相談 / 低栄養 / 生活習慣病 / 健康サポート薬局 / 管理栄養士 / 薬剤師 / 臨床栄養教育 / 保険薬局 / 卒後研修 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、健康サポート薬局における栄養相談を促進する薬剤師側の要因を明らかにし、患者の健康維持・増進と低栄養予防に寄与する臨床栄養教育カリキュラムの確立を目的とする。 研究の進め方として、 (1)健康サポート薬局に従事する薬剤師を対象としたインタビュー調査より、栄養に対する意識・知識と栄養相談の促進要因を探索する。 (2)栄養相談の促進要因を基に薬局薬剤師向けの臨床栄養教育カリキュラムを構築する。 (3)臨床栄養教育前後の相談件数と質の調査を行い、教育効果を評価する。
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研究実績の概要 |
22年度は、①管理栄養士の在籍していない薬局の健康サポート研修を修了している薬剤師、②管理栄養士の在籍する薬局の薬剤師、③薬局に勤務している管理栄養士の3者を対象にインタビュー調査(各5名)を実施し、PAC分析方法を用いて、解析を実施した。 調査の結果、3者共通の低栄養患者に対する介入ポイントは、〈摂取カロリーと栄養素の確認と提案〉、〈患者の誤った認識の是正〉、〈栄養状態の把握〉、〈摂食・嚥下障害への対応〉、〈周囲のサポートしてくれる人へのアプローチ〉の5項目であり、3者共通の低栄養患者に対する栄養相談の課題は、〈薬剤師の栄養に関する知識の向上〉、〈早期発見・早期介入〉の2項目であった。 また、3者共通の生活習慣病患者に対する介入ポイントは、〈生活環境の確認〉、〈偏食の是正〉、〈検査値による評価と継続フォロー〉の3項目であり、3者共通の課題は、〈栄養に関する基礎的知識の向上が必要〉、〈医師・薬剤師・管理栄養士の連携が必要〉の2項目であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
22年度は、栄養相談の介入ポイントと解決すべき課題について、検討し、カリキュラム構築に必要な項目を抽出できた。
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今後の研究の推進方策 |
研究結果を基に薬剤師に必要な臨床栄養に関する知識やスキルを抽出し、臨床栄養教育カリキュラムを作成する。また、これらの項目が、実際に栄養相談の件数や薬剤師の栄養相談に関する意識に影響しているかどうかを検討していく。 また、研究計画では、健康サポート薬局薬剤師を対象とした臨床栄養教育前後の栄養相談件数と質の比較を実施する予定であったが、臨床栄養教育による効果を測るには、栄養相談の件数が少なく、効果がうまく測れない可能性があるため、今回は、カリキュラムの項目を基に、栄養支援実効性尺度を開発し、この尺度を用いて、臨床栄養カリキュラムの効果を測ることとした。
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