研究課題/領域番号 |
21K10338
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
高野 公輔 東京女子医科大学, 医学部, 臨床心理士 (00866171)
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研究分担者 |
小林 清香 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (40439807)
押淵 英弘 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (90568073)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 慢性腎臓病 / 腎代替療法 / 意思決定 / 心理社会的支援モデル / 前向き観察研究 |
研究開始時の研究の概要 |
腎代替療法は物理的・時間的拘束により患者の苦痛が大きい。治療の意思決定とその後のQOLは、心理社会的問題に強く影響されるが、本邦では慢性腎臓病患者の治療選択に対する心理社会的支援が標準化されていない。本研究の目的は、腎代替療法選択の意思決定とその後のQOLにおける患者と医療者双方に対する心理社会的支援モデルを開発することである。そのために、患者と医療者の共有意思決定に関連する心理社会的因子、意思決定後のQOLに関連する心理社会的因子を明らかにする。これより、患者の意思決定とその後のQOL、医療者の情報提供を幅広く包括する、日本人のための心理社会的支援モデルを開発する基盤的知見を創出する。
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研究実績の概要 |
腎代替療法は物理的・時間的拘束により患者の苦痛が大きい。治療の意思決定とその後のQOLは、心理社会的問題に強く影響されるが、本邦では慢性腎臓病患者 の治療選択に対する心理社会的支援が標準化されていない。本研究の目的は、腎代替療法の意思決定とQOLを支えるための患者と医療者双方向性の心理社会的支 援モデルを開発するための基盤的知見を創造することである。 2022年度は、データセットの構築を継続し、腎代替療法の治療選択をする段階にある慢性腎臓病患者を対象に公認心理師による心理社会的評価面接と質問紙調査を行った。調査項目は、医療者の情報提供の質と量 / 患者の理解度(共有決定度質問紙:SDM-Q-9 / SDM-Q-Doc)、健康関連QOL(MOS12-Item Short-Form Health Survey)、基礎統計(年齢、性別、仕事など)、診断名、認知機能(MoCA-J)、ヘルスリテラシー (Functional, Communicative, and Critical Health Literacy尺度)、抑うつ(Patient Health Questionnaire)、不安(Generalized Anxiety Disorder)などである。研究成果について、学会で報告をした。次年度以降も、引き続きデータセットの構築を行うとともに、腎代替療法導入時における評価を行い、研究成果の報告をする。 本研究に関する有害事象、実施計画書からの逸脱は認められていない。また脱落例も認められておらず、本研究における研究全体の基本的な手順は遵守されていると判断する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究対象者のエントリーを継続しており、公認心理師による対象者の心理社会的評価面接と調査項目の情報を取得している。また、腎代替療法導入時の情報も取得している。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、研究計画に従い研究対象者のエントリーをさらに進め、データセットを構築する。また、腎代替療法を導入した対象者の調査および導入1年後の調査を行う。その後、データを解析し、報告する。
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