研究課題/領域番号 |
21K10371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
山田 理絵 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (70336709)
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研究分担者 |
藤本 誠 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (30377337)
貝沼 茂三郎 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (30361968)
渡り 英俊 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (70757351)
柴原 直利 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (10272907)
嶋田 豊 富山大学, 医学部, 教授 (80251891)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 眼球運動計測 / 漢方専門医 / 臨床能力 / 医学教育 |
研究開始時の研究の概要 |
西洋医学では治療法が未確立であったり,各臓器の機能が回復しても難治性で全身性の不調を抱えた人々の増加に伴い,漢方外来を受診する初診患者数も増加傾向にある。漢方専門医は,初診患者の話を傾聴し,複雑な症候の本質を見抜き,的確な漢方医学的診断を下して継続治療に繋げている。 本研究目的は,眼球運動計測を活用し,①多角的視点で漢方医学的所見を収集する観察力を定量化し,②収集した所見を短時間で統合させる臨床推論能力,③共感的態度でコミュニケーションを図る関係構築力を言語化し,漢方医学教育の発展に貢献することである。
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研究実績の概要 |
眼球運動計測装置(Tobii Pro Glasses 3 50Hz)を装着した漢方専門医と医学生が,初診模擬患者の漢方医学的腹診を行う際の眼球運動を計測した。研究協力が得られた漢方専門医は8名であり,性別は男性7名,女性1名であった。漢方専門医としての経験年数は16.6 ± 10.1年であった。医学生は6名であり,性別は男性3名,女性3名であり,いずれも1カ月の和漢診療学実習(選択制臨床実習)を終了していた。先行研究を基に,眼球運動の測定指標として,次に示す7つを設定した。1.模擬患者の目,2.模擬患者の目以外の顔の一部,3.模擬患者の体幹,4.模擬患者の上肢,5.模擬患者の下肢,6.問診票,7.カルテ.漢方専門医と医学生の眼球運動計測データの定量的評価を行うにあたり,ゼロ過剰ベータ分布を用いて統計学的分析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により,データ収集が先延ばしになり,十分なデータを得ることが困難であった。しかし,5類感染症に移行したことで,データ収集を再開することができ,ほぼデータ収集を終えることができた。今後は,集中的にデータ分析を進める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は,以下のことを計画的に進める予定である。1.漢方専門医と医学生の眼球運動を比較する。2.漢方専門医と医学生に眼球運動データを提示し,何を考えていたかという認知についてインタビューを行う。3.インタビュー内容を質的に分析する。4.漢方専門医と医学生の眼球運動とその認知について報告書を作成する。5.これまでの研究成果の論文投稿ならびに成果発表の学会発表を行う。
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