研究課題/領域番号 |
21K10396
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 九州保健福祉大学 |
研究代表者 |
松葉 隆司 九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (20304206)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 結核菌 / 病原因子 / 変異 / 結核 / 病原性 / 機能 |
研究開始時の研究の概要 |
遺伝子レベルの違いによって結核菌は8つの系統株に分類されている。本研究では、これら系統株間で異なる病原性状を生み出す原因因子を遺伝子変異に着目しての探索を行い、変異による影響性を細菌、感染細胞を用いた実験で行う。具体的には、変異を持つ遺伝子と変異のない遺伝子からつくられるタンパク質を用いて、機能がわかっている場合には活性の比較、機能未知の場合には変異遺伝子をもつ菌の性状、感染細胞等の各変化を観察し、変異による影響性を明らかとし、機能推定も試みる。
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研究実績の概要 |
結核菌は遺伝子レベルの違いによって8つの系統株に分類されている。これらの結核菌系統株のなかでも日本を含む東アジア地域に蔓延し、世界各地でアウトブレーク原因となる株に対しては、有効な予防や治療対策がない。また、このような結核菌株に特有な性状を付与する原因因子やそれら因子による効果についても明らかにされていない。遺伝子系統株特異的な変異をもつ遺伝子群は、各遺伝子産物機能活性の亢進、低下あるいは機能不全が変異によって生じる可能性があるため、単独あるいは複合的な効果として結核菌の高病原性化や薬剤耐性化に関連しているのかもしれない。本年度は、系統株間で異なる病原性状を生み出す可能性ある遺伝子変異群に関して、変異を持つ遺伝子と変異のない遺伝子から各タンパクを産生する組換え大腸菌を遺伝子組換え実験により作出した。各組換えタンパクの発現については、菌抽出液を電気泳動法およびタグ抗体を用いたウエスタンブロット法による確認を試みた。しかしながら、大腸菌組換え発現系での各タンパク発現は、いづれのクローンにおいても認められなかった。そこで、大腸菌組換えタンパクとしての発現が認められない場合に有効とされるベクターや発現宿主となる大腸菌株を用いたタンパク発現系での試みを行なったが、タンパク発現は同様に認められなかった。目的とする結核菌タンパク群は、マイコバクテリアによる組換えタンパク発現系が必要と考えられた。 今後は、マイコバクテリア組換えタンパク発現系ベクターにクローニングし解析を試みる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究遂行に必要な結核菌タンパク群が複数の大腸菌遺伝子組換え系で、いづれも認められなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
マイコバクテリア組換えタンパク発現系でのクローニングにより解析を試みる。
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