研究課題/領域番号 |
21K10406
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
|
研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
内藤 久雄 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (90547556)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | NASH / 肝線維化 / 高血圧 / プロテオーム / Cyp7a1 / DNAメチル化 / CYP7A1 / プロテオミクス / メチル化 |
研究開始時の研究の概要 |
NASHモデル動物の高脂肪・高コレステロール飼料摂取により肝線維化進展する原因として、高血圧及びコレステロールが相乗して引き起こすことが考えられた。この研究では、それらに深く関与するCyp7a1遺伝子に着目し、高血圧ラットが何週齢からCyp7a1プロモーター領域のメチル化頻度が高くなるのかを明らかにする。また、降圧剤を投与した実験のプロテオーム解析により高血圧とNASHとの関連を明らかにする。
|
研究実績の概要 |
先行研究により、高脂肪・高コレステロール飼料(HFC)摂取により引き起こされるラットの肝炎・線維化は、肝臓内への胆汁酸の蓄積が壊死・線維化に進展していることが判明しており、その要因の一つとして高血圧がある。 昨年度行った実験のうちの ② 8週齢の雄SHR/Ismを4群(各群6匹)に分け、2群に降圧剤ヒドララジン(60 mg/L)を2週間投与(順化)し、残りの2群は通常飼料のみとする。10週齢に達したところで、a) 降圧剤+HFC群、b) 降圧剤+コントロール飼料群、c) HFC群、d)コントロール飼料群とし、8週後(18週齢)で解剖し、各肝臓サンプル(各群4サンプル使用)から、RIPA Bufferを用いて肝ホモジネートを作成した。 次に各ホモジネートを蛋白濃度を測定し、調整後、藤田医科大学にある次世代質量分析装置(Orbitrap fusion)でプロテオーム解析を行った。プロテオーム解析により、高血圧・脂質摂取による肝炎・線維化と関連するマーカーを探索し、近年NASH(肝がん)の新規バイオマーカーとして注目されているCD44が検出され、HFC8週摂取群はコントロール8週摂取群より100倍以上高値であった。また、降圧剤によりHFC+降圧剤群/HFC群比は0.75とやや改善傾向を認めた。しかし、主成分分析から各群の傾向をみたところ、降圧剤の影響は小さかったが、詳細な解析はまだ行っていない。次年度に解析してく予定である。 また、解析により抽出された蛋白について、Western Blot法により、各群6匹での解析を行っていく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ感染症における教育関係の対応など負担が多くなり、実験をする時間の確保が難しかった。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、昨年度報告した実験①の幼少期ラットの肝臓サンプルからDNAを抽出し、次世代シークエンサーにてCyp7a1プロモーター領域のDNAメチル化頻度の解析を行う。また、プロテオーム解析について、高血圧の有無による差が小さいため詳細な解析を今後行い、降圧剤に関連して変化ったのあった蛋白の解析を行っていく。
|