研究課題/領域番号 |
21K10426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
迫田 晃弘 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 核燃料・バックエンド研究開発部門 人形峠環境技術センター, 研究職 (50603221)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ラドン / トロン / 発生 / 移流 / 拡散 / リスク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は生活環境中に存在するラドンの動態解明に向けて、屋内外でラドンや気象を連続測定し、ラドン濃度の変動を数理モデルや統計モデルで解析する。また、様々な科学的知見と社会のあいだに存在する科学者のあり方についての考察を行うとともに、これに資するリスク評価をラドンをモデルケースとして行う。
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研究成果の概要 |
ラドン(Rn-222)やトロン(Rn-220)は希ガスの天然放射性元素で、生活環境のあらゆる場所に存在するため、環境動態や健康影響の理解、及び公衆のリスク認知が重要である。本研究では、屋内外で各種測定とモデル解析を行い、モデルルーム内におけるラドン・トロンの時空間変動を明らかにした。特に、本研究は発生源としての建材のその場測定に重点を置いた初めての試みであった。また、我が国における屋内ラドンのリスク評価を行い、国際機関が勧告する参考レベルを導入した際の効果(肺がん死者数の低減)は限定的であることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラドンやトロンに関する環境動態の一連のプロセス(発生から被ばくまで)を理解することで、今日、国内外で高い関心が示されている屋内ラドン・トロンについて、低減等の技術的可能性を拡大することができる。また、屋内ラドンへの対応には公衆のリスク認知も重要で、関係者(専門家を含む)による説明のあり方が問われている。本研究成果は、これら課題に対して大きく貢献すると考える。
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