研究課題/領域番号 |
21K10431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 |
研究代表者 |
吉田 俊明 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 衛生化学部, 研究員 (00201856)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | テキサノール / TXIB / 尿中代謝物 / バイオマーカー / 摂取量 / ラット / 曝露指標 / ガスクロマトグラフィー/質量分析 / シックハウス症候群 |
研究開始時の研究の概要 |
建材等への使用量が近年増加している2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレートおよび2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールジイソブチレートは、アトピー性皮膚炎等アレルギー性疾患との関連性が疑われるとともにシックハウス症候群の原因となる化学物質である。本研究では、子どもにおけるこれら化学物質の一日摂取量を明らかにすることを目的とする。そのため、動物実験により各化学物質の体内動態を調べ、各尿中代謝物の分析法を確立するとともに、曝露の指標となり得る尿中代謝物を検索する。さらに、小学生を対象として尿中のこれら化学物質の指標代謝物を分析し、上記目的を遂行する。
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研究実績の概要 |
建材等への使用量が近年増加している2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレート(TMB:代表的商品名 テキサノール)および2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールジイソブチレート(TDB:同 TXIB)は、喘息等アレルギー性疾患との関連性が疑われるとともにシックハウス症候群の原因となる化学物質であり、住民への健康影響が懸念される。本研究では、TMBおよびTDBによる子どもの健康被害の防止を目指し、日常生活環境下の子どもにおけるこれら化学物質の一日の摂取量(曝露量)を尿中に排泄されるこれらの代謝物量から把握し、曝露による健康リスクについて評価することを目的とする。 これまでに、TMBまたはTDBを投与したラットの尿中から、ともに2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオール(TMPD)および3-ヒドロキシ-2,2,4-トリメチル吉草酸(HTMV)を主要な代謝物として同定し、その分析方法を確立した。 さらに、TMBまたはTDBを投与したラットにおいて排泄される各尿中代謝物を薬物動力学的に解析し、尿中HTMVはTMBおよびTDBの摂取量の指標として適することを明らかにした。 令和5年度は、大阪府内に在住する日常生活環境下の子ども(小学生と中学生:年齢6~15歳)から朝起床時において採取した尿試料をこれまでに確立したガスクロマトグラフィー/質量分析法により分析し、尿中代謝物HTMVおよびTMPDの定量を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の所属する機関の移転に伴う研究環境の再構築の期間が必要であった。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、子どもから採取した尿試料中の代謝物の分析を継続して行い、子どもにおけるTMBおよびTDBによる体内汚染実態を把握するとともに、上記のラットを用いた動物実験より得たHTMVの尿中排泄率から、在宅中の子どもにおけるTMBおよびTDBの一日摂取量を推定し、日常生活環境下でのTMBおよびTDBへの曝露に起因する健康リスクについて評価する。
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