研究課題/領域番号 |
21K10440
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平良 摩紀子 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (60792140)
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研究分担者 |
布施 昇男 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (10302134)
川崎 良 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70301067)
三木 篤也 愛知医科大学, 愛知医科大学医学部, 教授 (30437404)
小島 要 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 講師 (10646988)
田高 周 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 助教 (60815463)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 光干渉断層計 / 網膜断層画像撮像 / 網膜層厚変化 / 遺伝因子 / 環境因子 / アルツハイマー病前臨床期 / 光干渉断層計(OCT) / 遺伝環境因子 / Klotho遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、認知症の約半数を占める孤発性の晩期(65歳以降)発症型アルツハイマー病について、血液による遺伝子解析、問診からの生活習慣・環境に関する個別の背景情報、迅速で非侵襲的な眼科検査による網膜層厚測定結果から早期の発症予測が可能な診断指標の確立を行う。本研究で確立した診断指標により、高価で時間を要したMRIや更に薬剤静注を求めたPETの代替として、多くの晩期発症型アルツハイマー病前臨床期高齢者の健康状態の把握が簡便に可能となり、個人の病態進行に照準をあわせた予防医療の実現が期待される。
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研究実績の概要 |
本研究では晩期発症型アルツハイマー型認知症(LOAD)の前臨床期における遺伝因子・環境因子による網膜厚変化の関係機序を考慮した網膜層厚からの早期発症予 測が可能な診断指標の確立を目指している。LOADは現在の認知症患者の約半数を占める。高価で時間を要したMRI画像やPET画像に代わると考えられる本研究で確立した診断指標により、多くのLOAD前臨床期高齢者の健康状態の把握が簡便化されることが可能になる。個人の病態進行に照準をあわせた予防医療の実現は喫緊 の社会的要請としてが年々高まっているところから、本研究の必然性に至る。学術的背景として、1.網膜においてのLOAD前臨床期に網膜神経節細胞消失を伴う網膜神経線維層(RNFL)の菲薄化、2. LOADの予後規定因子の一つとしてのApoE遺伝子ε4の保有とKlotho遺伝子ヘテロ接合性変異の保有 を挙げた。 研究実施として研究2年度では、上記背景1.から研究初年度にコロナ禍のために遅れていた、1-1.網膜層厚パラメータ計測:1-1-1.(既に撮像されている)画像回収、1-1-2.眼科医との共同作業によるQuality Check、及び既存の眼科・神経変性疾患の除外、1-1-3.年代毎の疫学的背景とつないだ計測データセットの作成、を行いコロナ禍による実施遅れを挽回し終了した。また、1-2.網膜層厚パラメータと遺伝因子の相関解析:測定結果に調整変量を用いて因果性の検討も終了した。上記背景2.の前提にまず、ApoE遺伝子の影響がほぼ症状の認められない日本人大規模集団における統計上で裏付けられた。その後、Klotho遺伝子ヘテロ接合性変異の保有との連関を解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の感染拡大と移動制限によりまず初めに必要だった画像回収が進められず画像データセット作成終了が予定より大きく遅れてしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍は依然続いているものの、移動制限解除によりデータ回収を再開・終了し、網膜層厚パラメータと遺伝因子の相関解析が進捗中である。この結果を加えて今後、計画で予定されていた環境因子の相関解析を予定している。
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