研究課題/領域番号 |
21K10475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
長田 圭司 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00527195)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 靭帯骨化 / 遺伝子解析 / AGEs / OPLL / 骨化疾患 / ゲノム解析 / 脊柱靭帯骨化 / 後縦靭帯骨化 / 黄色靭帯骨化 / 遺伝 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では以下の5つの項目につき、明らかにすることを目的とする。 1) 地域住民の脊柱靭帯骨化疾患の遺伝的背景の解明 2) 脊柱靭帯骨化疾患の長期経過(骨化の進行、危険因子)の解明 3) 地域住民の脊柱靭帯骨化疾患(OPLL、OYL、DISH)の共存状態の解明 4) 新規発生脊柱靭帯骨化疾患の発生率と発症因子の解明 5) 脊柱靭帯骨化疾患の予後予測に関するスクリーニング項目を決定し、その疾患概念と予 後予測因子を地域または医療現場にフィードバックする
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研究実績の概要 |
最終糖化産物(Advanced Glycation End Products: 以下AGEs)は今、世界中で最も注目されている“老化物質”であり、AGEsは非酵素的に蛋白と還元糖が結び付 く糖化反応により産生され、その一部は靭帯骨化につながることが示唆されている。本研究の目的は最終糖化産物と骨増殖性疾患との関連を明らかにすることで ある。研究成果の発表はすでに3回行っており、2018年10月5日 中部整形災害外科にて骨化疾患の重症度と終末糖化産物(AGEs)の血中濃度は相関する;大規模住民 コホートの結果よりを発表し、学会奨励賞を頂いた。 また2018年11月24日には厚生労働省OPLL班会議に出席し、同様の内容で発表を行った。 2019年4月19日日本脊椎脊髄病学会において、終末糖化産物(AGEs)の血中 濃度は骨増殖性病態の重症度と相関する;大規模住民コホートの調査結果よりを一般口 演にて発表を行った。2020年には日本脊椎脊髄病学会にてProgression of OPLL and its association with AGEs.をWeb発表(口演)を行った。さらにOPLLと骨化疾患との関係を明らかにするべく、ゲノム解析を行うように研究を推進中で ある。脊柱X線による調査は2011年より開始しており、脊柱靭帯骨化疾患の読影もすでに行ってい る。また同時にそのコホートにて遺伝子検査用の静脈血サンプ ルも抽出している。 以前我々の研究班ではWSSにおいて椎間板変性の遺伝子解析を行い, THBS2(Thorombospondin2)遺伝子領域の SNP である rs9406328 と DD の間に有意な関連性を 見いだした(T. Deguchi et al. Osteoarthritis and Cartilage 27 (2019) 1501-1507) 。今回我々はOPLL のみならず、脊柱靭帯骨化疾 患が複数存在する脊柱靭帯骨化疾患群を先行研究で報告される 感受性遺伝子の候補から選択し、骨化疾患の部位別、重症度別に解析を行い、その遺伝的背景を 解明する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ収集は終わっており、遺伝子解析を行うのみである。
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今後の研究の推進方策 |
今後さらにゲノム解析等も追加して、OPLLの病態解明を行っていく予定である。
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