研究課題/領域番号 |
21K10486
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
吉村 力 福岡大学, 病院, 准教授 (20511885)
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研究分担者 |
有馬 久富 福岡大学, 医学部, 教授 (20437784)
升谷 耕介 福岡大学, 医学部, 教授 (30419593)
藤田 昌樹 福岡大学, 医学部, 教授 (50325461)
前田 俊樹 福岡大学, 医学部, 准教授 (50555555)
川添 美紀 福岡大学, 医学部, 講師 (30469374)
佐藤 敦 福岡大学, 医学部, 講師 (60816263)
安野 哲彦 福岡大学, 医学部, 准教授 (80551994)
舩越 駿介 純真学園大学, 検査科学科, 助教 (80868894)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 睡眠負債 / 睡眠時無呼吸症候群 / 動脈硬化 / 慢性腎臓病 / 不眠症 / CAC |
研究開始時の研究の概要 |
不眠症は日本において深刻な問題である。世界主要各国で日本は最も睡眠時間が短い国であり、近年睡眠時無呼吸症候群の有病率も高くなっている。また、不眠症や睡眠時無呼吸症候群は、動脈硬化や慢性腎臓病のrisk factorと報告されている。しかし、睡眠の量・質を同時に客観的に評価した国内一般住民対象の疫学研究は未だ存在しない。研究代表者らはこれまでKyoto study、久山町研究、SAVE studyなどの疫学研究を行ってきた。本疫学研究は福岡県那珂川市・福岡市城南区などで行う。 本研究の目的は不眠症、短時間睡眠、睡眠時無呼吸症候群と動脈硬化、慢性腎臓病のメカニズムを解明することである。
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研究実績の概要 |
本研究では、地域一般住民を対象として睡眠負債と睡眠時無呼吸症候群が心血管病とCKDに及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。新型コロナウイルス感染症の蔓延にて健診受診率が低く、研究に参加される方が当初よりも少なかった。しかし、2023年度は以下の作業をおこなった。 ①同意の取得:福岡市城南区における住民健診受診者に、研究者から研究内容の説明を行い、研究参加の同意を頂いた。②睡眠活動量計の解析:睡眠としてWatchPAT、活動量計としてアクチグラフ、オムロン活動量計を使用して、解析をした。③胸腹部CT:Multidetector CT(MDCT)による胸腹部CTの撮影を行った。④画像解析:トレーニングされた研究者が、CT画像を用いて冠動脈および大動脈石灰化をAgatston scoreを用いて評価した。心臓周囲脂肪、内蔵脂肪および皮下脂肪面積についても医用画像解析ソフトを用いて評価した。⑤データベースの整備:健診結果のデータ入力を行った。また、外れ値や欠損値を随時確認することにより、データクリーニングを実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は、福岡市城南区で研究参加者の同意を取得し、天神クリニックで睡眠 、活動量計、胸腹部CTを施行した。福岡県那珂川市は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、研究開催が中止となっている。そのため、長崎県壱岐市での研究参加者を募った。壱岐病院で睡眠 、活動量計、胸腹部CTを施行した。また画像解析、データベースの整備をした。睡眠健診を行えた方は2023年度は福岡市城南区126名、長崎県壱岐市47名(合計841名)であった。新型コロナウイルス感染症蔓延により、健診受診の方自体が減り、やや遅れていると考える。
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今後の研究の推進方策 |
今後も以下の作業をしていく。 ①福岡県那珂川市および福岡市城南区、長崎県壱岐市における住民健診受診者に、研究者から研究内容の説明を行い、研究参加の同意を頂く。②健診受診率増加のために、地域 住民に対して健診の重要性を浸透させていく。③睡眠計・活動量計の解析:睡眠計としてWatchPAT、活動量計としてアクチグラフ、オムロン活動量計を使用して、解析をする。④検体保存:検体の詳細な解析のために、保存した検体は福岡大学医学部の超低温フリーザーで長期保存する。⑤胸腹部CT:Multidetector CT(MDCT)による胸腹部CTの撮影を行う。⑥画像解析:トレーニングされた研究者が、CT画像を用いて冠動脈および大動脈石灰化をAgatston scoreを用いて評価する。心臓周囲脂肪、内蔵脂肪および皮下脂肪面積についても医用画像解析ソフトを用いて評価する。⑦データベースの整備:健診結果のデータ入力を行う。 また、外れ値や欠損値を随時確認することにより、データクリーニングを実施する。⑧研究結果を解析し、学会発表・論文作成を行う。
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