研究課題/領域番号 |
21K10490
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
村上 慶子 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 講師 (40709200)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 新型コロナウイルス感染症 / メンタルヘルス / 子育て世帯 / コホート研究 / 社会疫学 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行によるメンタルヘルスの悪化が、子育て世帯において懸念されている。本研究では、就学前後の児と母親・父親を対象に、COVID-19の流行前から流行開始直後および数年後にわたるメンタルヘルスの推移、その推移に関連する要因を明らかにすることを目的とする。8年前に開始された大規模出生三世代コホートでは、家族のメンタルヘルスを同一尺度で継続的に測定している。三世代コホート調査で継続的に収集しているデータに、本研究で収集するCOVID-19流行に関連したデータを補完することにより、COVID-19流行が子育て世帯のメンタルヘルスに及ぼす影響の詳細を明らかにする。
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研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によるメンタルヘルスの悪化が懸念されている。本研究では、就学前後の児と母親・父親を対象に、COVID-19の流行前から流行開始直後および数年後にわたるメンタルヘルスの推移、その推移に関連する要因を明らかにすることを目的としている。 「三世代コホート調査」では、参加者のメンタルヘルスを同一尺度で、Webまたは郵送調査で測定しているが、2022年度も継続して行った。東北メディカル・メガバンク機構地域支援センターで健康調査を受診するコホート参加者を対象とした調査票に、COVID-19による生活の変化に関する項目を組み込み、回収を進めている。 2021年度までに収集されたデータを用いて、未就学児のメンタルヘルス(CBCLで測定)に関する検討を行ったが、「COVID-19の流行前後で未就学児のメンタルヘルスが悪化している」という仮説を支持する結果は得られなかった。流行の時期や地域差を考慮して、引き続き詳細に検討していく予定である。 COVID-19流行の長期化により深刻な社会問題のひとつとなった、社会的孤立に着目した分析も行った。その結果、児が1歳時点の母親の社会的孤立は4歳時点の児の問題行動と関連していること、妊娠中期・産後1年時ともに社会的に孤立している母親の児は発達が遅延している割合が高いことを明らかにした。 2022年度に収集したデータの整備も順調に進んでおり、間もなく解析可能となる予定である。COVID-19流行とメンタルヘルスに関する文献のレビューも、子育て世帯を対象としたものを中心に継続している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Webまたは郵送調査でのメンタルヘルス測定は、順調に進んでいる。地域支援センターでの健康調査は感染対策を万全に行いながら継続しており、調査票の回収も概ね順調である。 COVID-19流行前後での未就学児のメンタルヘルス変化に関する検討は、国際学術誌への投稿を目指しまとめているところである。母親の社会的孤立と児の問題行動に関する検討は、国内学会での一般演題を終えるとともに英語論文としてまとめ、国際学術誌に受理された。母親の社会的孤立と児の発達に関する検討は、国内学会での一般演題発表を終えるとともに英語論文としてまとめ、国際学術誌の査読中である。
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今後の研究の推進方策 |
Webまたは郵送調査でのメンタルヘルス測定、地域支援センターへの来所者を対象とした調査票の回収を2023年度も継続していく。現在行っている国際学術誌への投稿準備を引き続き進めていくとともに、2022年度に収集されたデータも追加して、より長期的な影響を明らかにすることを目標とする。地域支援センターの健康調査受診者を対象とした調査票にある、COVID-19による生活の変化に関する項目のデータ収集も進んできたため、解析を進めていく。その後、国内学会・国際学会での一般演題発表を行うとともに、英語論文としてまとめる予定である。
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