研究課題/領域番号 |
21K10522
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉澤 秀憲 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (90739905)
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研究分担者 |
吉田 謙一 東京医科大学, 医学部, 客員研究員 (40166947)
前田 秀将 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (60407963)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 異常環境温 / 院外内因死 / COVID-19 パンデミック / 代謝異常 / 熱中症 |
研究開始時の研究の概要 |
熱中症は、高温環境(過剰運動)と直腸温の異常上昇(40℃以上)を根拠に診断されてきたが、特異的な診断指標は未知である。既往症・熱中症の鑑別診断、各々の死への寄与度を判断するため、熱中症死亡例の病態解明と特異的診断法の開発が求められる。そのため、①血中・組織内HMGB1増加を指標として、HMGB1が熱中症の(鑑別)診断と病態解明に使えるか? ②血中micro RNA (miRNA) の網羅的解析により熱中症特異的miRNAを見出し、RT-PCRによる定量から、熱中症の(鑑別)診断と病態解明に使えるか? を明らかにし、③発症要因となる既往症、環境因子等を解明することを研究の目的とする。
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研究成果の概要 |
環境温の変化による院外内因死発生数の増加は、季節性変動による気温上昇と低下に一致していたが、高温域でより急峻な増加を示していた。COVID-19パンデミックとの関連では、高温域の増加傾向はパンデミック中でより顕著であったが、5類感染症移行後にはパンデミック前と同程度まで回復していた。パンデミック中の高温環境下においては、高齢者や独居者だけでなく同居者群でも、院外内因死のリスク群となっていた。 高温環境下の死亡症例における脆弱性因子の解析では、低栄養と脱水が死亡リスクであると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回得られた研究成果は、いずれも国内の夏期およびCOVID-19 パンデミック期間における死亡リスクに関する知見を与えている。 世界的な温暖化が進行している今、これらの知見は、夏期の死亡リスクを低減させようとする試みにおいて有意義な情報を与えるものと考えられる。
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