研究課題/領域番号 |
21K10524
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
木下 博之 香川大学, 医学部, 教授 (00284357)
|
研究分担者 |
竹居 セラ 香川大学, 医学部, 助教 (00962838)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 無機化合物 / イオン / ホウ酸 / 体内動態 / イオンクロマトグラフィー / 塩素 / 臭素 / 前処理 / 次亜塩素酸 / 塩素酸 / イオンクロマトグラフ / 一斉分析 |
研究開始時の研究の概要 |
身の回りにある化学物質の誤用や事故、意図的な摂取により、しばしば中毒が発生する。その際には、原因の追及や治療方針を立てる上で、原因物質の確認のための検査が不可欠である。それらのうち、多くの低分子無機化合物では、化合物ごとに分析手法が限定される。そのため、中毒事例を取り扱う法医学の領域での原因化合物の同定や証明にはしばしば困難を伴う。今回の研究では、低分子の無機化合物を主な分析対象として、イオンクロマトグラフを用いて、様々な物質の定性・定量分析に活用できる分析法の開発を目的とする。また、開発した手法の法医学実務への応用を目指す。
|
研究成果の概要 |
イオンクロマトグラフを用いて、水溶液でイオン化しやすい無機低分子化合物について、それらの定性・定量分析の方法を検討した。まず、比較的分析手法が限定されるホウ酸についてイオンクロマトグラフの利用を検討した。ホウ酸については、設定した条件で十分な検出感度と精度が得られた。 分析対象とする物質が陽イオンや陰イオンなど類似した性質を有する場合には、カラムや溶離液の選択によりある程度の一斉分析が可能であるが、イオンクロマトグラフのみでの一斉分析は困難であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イオンクロマトグラフは、液体クロマトグラフ法のうちイオン成分を分析する手法で、金属や無機イオン、有機酸の分析等に用いられる。これまでにも水質分析などの環境分析の領域では広く用いられているものの、中毒起因物質の分析のための生体由来の試料を用いた検討は比較的少ない。分析試料の選択やその前処理などにはまだいくつか課題があるが、他の物質も含めた無機低分子化合物の定性・定量分析法の一つとして、今後の応用への展開が期待できると思われる。
|