研究課題/領域番号 |
21K10543
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
武智 尚子 香川大学, 医学部, 助教 (60839869)
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研究分担者 |
前川 泰子 香川大学, 医学部, 教授 (60353033)
清水 裕子 香川大学, 医学部, 教授 (10360314)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 手術室看護師 / 職業キャリア成熟 / 尺度開発 / 手術看護 / 文献検討 / 概念分析 / 評価指標の開発 |
研究開始時の研究の概要 |
手術室看護師は手術介助の高度な専門技術が要求される一方,清潔・閉鎖と緊張の特殊な環境のため,病棟看護師の業務環境との乖離から,看護実践能力や職業的キャリアについての自信の減退や停滞が危惧され,手術看護に必要な質の高い看護サービスの提供能力の獲得や個人の職業的キャリア形成に影響する可能性がある.そこで本研究は,手術室看護師の職業的キャリアの停滞の評価,職業的キャリア成熟への到達目標の提案,手術看護開発意欲の醸成を評価できる「手術室看護師の職業的キャリア成熟度測定指標」を開発し,その妥当性,信頼性を検討することを目指す.
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研究実績の概要 |
本研究は、「手術室看護師の職業的キャリア成熟度測定指標」の開発とその信頼性・妥当性の検討を行うことを目的とし、以下の3段階で実施する。 ①手術室看護師の職業的キャリア成熟度の測定概念の構成要素を明らかにする。②①で得られたデータから、手術室看護師の職業的キャリア成熟度の到達指標を検討して質問紙の項目候補を作成し、質問紙案を作成する。③②で作成した質問紙で調査し、尺度の信頼性と妥当性を検討する。 当該年度は、手術室看護師の職業キャリアに関する文献検討の結果と、キャリア発達理論と看護師の職業的キャリア成熟に関する先行研究を参考に、手術室看護師の職業キャリア成熟の構成概念を検討した。成人キャリア成熟の態度特性である「職業関心性」「職業自律性」「職業計画性」に加え、手術室看護師の職業キャリア成熟に関する文献検討により抽出した「職業的アイデンティティ」を加えた4つの態度特性からなる定義を明確化した。構成要素の検討のため、自由回答方式によるアンケート調査にあたり、4つの態度特性に対応した質問内容の検討を重ね、研究計画を所属施設の倫理委員会に申請中である。アンケート調査は、日本手術看護学会の役員が所属する施設を無作為抽出し、65施設に調査協力を依頼する。自由回答方式によるアンケート調査であることから、回収率を考慮し質問紙とWEB調査のどちらでも参加できるように工夫した。今年度内に、構成要素を質的帰納的に分析、内容妥当性を検討し、質問紙原案の作成に取り組む。その後、質問紙原案を用いた信頼性・妥当性の検討する調査を実施するため研究計画を所属施設の倫理委員会に申請、承諾を得る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和5年度から所属講座の欠員があり、教育に係る仕事量が増した。また、欠員状況の中、教育の質を保つために教育に係わる仕事を優先することとなり、研究のエフォートが低くなり進捗が漸次遅れる状況になった。 現在は、構成要素の抽出のため、手術室看護師を対象としたアンケート調査を実施するため倫理審査の申請中である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は,本年度と研究期間を1年間延長し、質問紙原案を用いた信頼性・妥当性の検討する調査を実施するために、以下のように、研究分担者と検討しつつ進めていく。 ①構成要素の抽出,内容妥当性の検討 2質問紙原案の作成,表面妥当性・内容妥当性の検討を行う。 ②検討した質問紙原案と信頼性・妥当性の検討のための尺度を加えた質問表を作成し、全国調査を行う。 ③得られたデータより、尺度の信頼性・妥当性を検討する。 ④研究成果を論文にまとめ、公表する。
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