研究課題/領域番号 |
21K10551
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 大分県立看護科学大学 |
研究代表者 |
品川 佳満 大分県立看護科学大学, 看護学部, 准教授 (30347702)
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研究分担者 |
伊東 朋子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 非常勤講師 (30305841)
橋本 勇人 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (50341144)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 情報倫理 / 看護学生 / 学習支援 / ポータルサイト / 統合力 / 教材開発 |
研究開始時の研究の概要 |
看護学生は,実習や将来働く医療機関で患者の機微な個人情報を取り扱うため,情報倫理を身に付けておくことは必須である.本研究では,看護学生が情報倫理を修得するために必要な,①高校までの情報モラル教育の振り返り,②大学で実施される情報倫理関連科目間の関係性,③現場で起きている問題,をオンライン上で効果的に学べる学習支援ポータルサイトを構築する.併せて,④患者情報の取り扱い場面での問題解決に必要な情報倫理の統合力を身に付けるための演習教材の開発を行う.
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研究実績の概要 |
本研究は,看護学生が情報倫理の統合力を修得するために必要な,①高校までの情報モラル教育の振り返り,②大学で実施される情報倫理に関連する科目間の関係性,③現場で起きている情報倫理の欠如に起因する事故や問題,をオンライン上で効果的に学べる学習支援ポータルサイトを構築することである.研究2年目である2022年度については,ポータルサイトの開設を行い,③の部分を実現するための構築を行った.具体的には以下の通りである. 独自ドメインを取得し,ポータルサイト「看護師・看護学生のための情報倫理学習支援サイト」(https://www.kango-jorin.com/)を開設した.2019年以降にインターネット上に公表された医療機関で発生した漏えい事故についてデータベース化し,ポータルサイトで閲覧できるようにした.また,年単位に事故の傾向(原因,媒体,漏えい件数)が把握できるようにデータベースの内容を可視化する機能も組み込んだ.これにより医療機関で発生している事故の傾向が把握できる.さらに,代表的な漏えい事故については,事例を掲載し,問題点や事故防止のためのポイントを学ぶページを作成した.このページから,看護学生や看護師は,自らが直面する可能性がある漏えい事故について知り,事前に事故につながりそうな状況を察知し,未然に防ぐ行動ができるようになる. 2022年度は,2021年度同様に,COVID-19の影響で共同研究者との打ち合わせ時間がとれず,①の高校までの振り返り教材の精査や,②の大学で実施される情報倫理関連科目に関する分析ができなかった.2023年度は,共同研究者との分析作業を行い,①②の構築に向けた作業を進めていく予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の影響により,大学内の業務が大幅に増加及び煩雑化し,研究分担者(川崎医療福祉大学:岡山県倉敷市)との作業が予定通りできなかったため.
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の影響が少なくなってきたことから,これまで実施できなかった共同研究者等の打ち合わせを再開し,まず,現在看護系大学の教育で実施されている情報倫理関連科目の内容を整理・分析し,関連性を図式化していく.次に,図式化したものをポータルサイトへ組み込み,看護学生が基礎科目から専門科目までに学ぶ情報倫理の関係性が理解できるコンテンツの開発を行っていく予定である.
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