研究課題/領域番号 |
21K10553
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 日本医療大学 |
研究代表者 |
山崎 公美子 (佐藤公美子) 日本医療大学, 保健医療学部, 教授 (30324213)
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研究分担者 |
工藤 悦子 日本医療大学, 保健医療学部, 准教授 (70438422)
進藤 ゆかり 日本医療大学, 保健医療学部, 教授 (70433141)
齋藤 道子 獨協医科大学, 看護学部, 講師 (00826381)
和田 ゆい 日本医療大学, 保健医療学部, 助教 (20882682)
難波 亨 日本医療大学, 保健医療学部, 助教 (70881720)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 視線分析 / シミュレーション場面 / 臨床推論 / 認知 / シミュレーション学習 / 看護教育方法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、実践的知識を基礎として行われる看護技術の演習場面において看護教員の臨床推論を示す方法として視線分析を用いる。教員の無意識下の視線を可視化し、教員の思考を表出した教育動画を開発する。これらを教育方法の一つとして活用し、学生の教育的効果を評価することを目的とする。 これまで看護教員は、看護学生に看護実践の観察点や留意ポイントを指し示し、口頭で説明してきた。これらに加えてスマホ世代を活かした動画映像を用いていく。その際、教えるポイントに焦点を絞った映像コンテンツの作成を試みる。さらに、見るべき視点、気づくべき視点、看護教員の実践的思考の過程(臨床推論)から知ることに注目していく。
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研究実績の概要 |
筆者らは、シミュレーション場面において学生と教員が何を見てどのようなことを認知しているのかについて、視覚情報(視線分析)から検討している。2022年度までの研究結果より、教員は自身が行っている観察や判断を語りにくいことが明らかになり、学生は自分の視線を視線カメラで確認するまでは自身の見たこと、見た物に気づいていないことが判明した。そこで、2023年度は、見るべき視点(看護師が観察するべき視点)を停留点で示した映像コンテンツを作成し、テスト動画による援助時の観察内容を明らかにすることにした。 Phase1は、研究対象を看護学生として、①テスト動画視聴、②眼球型視線計測システムを装着して実際の援助(バイタルサインズ測定)を実施、③実施後に視線システムで録画した自身の視線計測動画を視聴し、実施時を振り返りながらインタビューを行った。結果より、対象者(5名)は同じテスト動画を視聴した状況下にあったにもかかわらず、注視時間、注視回数にばらつきが見られた。つまり、見るべき視点を停留点で示したが、なぜそれらを見るべきか(その理由や意味)を示していないので、意識的に視ることへとつながらなかったと考えられた。本研究の限界として、対象者が5名と統計的に少ないこと、また「視線が停留していること」と「意識的に視ていること」は異なるため、注視時間や注視回数からの分析だけでは見ている、見ていないといった理由は明らかではないことが考えられた。以上の研究調査の分析結果を、2023年度・日本看護技術学会学術集会で口頭発表を行った。 2024年度は、同一の調査方法にて対象者を看護教員としてみた場合をデータ収集し、分析を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度が最終年度の予定であったが、データ収集期間を延長せざるを得ず、終了を1年延長している。2024年度は、2023年度末からの調査を継続し、その結果を学術集会で発表する予定である。最終年度にあたり、これまでの結果を論文投稿する予定である。また、今後の研究へと繋がるように、残された課題を示していく。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に実施した研究調査のデータ分析を行っており、それら結果を看護系学会で発表するなど、計画を修正して2024年度に臨む。
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