研究課題/領域番号 |
21K10555
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 日本赤十字秋田看護大学 |
研究代表者 |
酒井 志保 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 准教授 (80299784)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 看護基礎教育 / 看護倫理 / 看護過程 / 実践的アプローチ / ガイドブック作成 |
研究開始時の研究の概要 |
善い看護ができる専門職を育成するために、実践的かつ縦断的に看護倫理を看護過程に統合する教育を試み、その効果を評価する。 本研究の1~2年目は①全国の看護教員に、実習での看護倫理の指導について質問紙調査を行う。また、②必要な指導内容を抽出するため臨地実習指導者にインタビュー調査をする。①、②の結果を踏まえ、看護学生が縦断的に活用できる『看護倫理に基づく看護過程ガイドブック』を作成する。③その妥当性、有効性を臨地実習指導者にインタビュー調査、確認してガイドブックを修正し、看護学生にガイドブックを実習などで活用させる。3~5年目に、④従来とこの教育を継続した看護学生に調査して、教育効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究プロジェクトは、5年で主となる3件の研究(研究①、研究②、研究③とする)と、研究①、研究②の結果をふまえて看護過程の授業で使用するガイドブックを作成することを柱にすすめている。 2021年度(令和3年度)~2022年度(令和4年度)に、研究②『一病院における実習指導者への看護倫理および看護過程のインタビュー調査』を実施し、学会誌に投稿した。また、看護過程と看護倫理に関して、既存の成書から文献研究を行い学会発表している。 2023年度(令和5年度)から、研究①『実習指導に関わる看護教員の質問紙調査』を開始している。全国の看護基礎教育機関の看護教員にご協力いただいて質問紙調査を行い、約4割(346件)の回答を得ることができた。研究①は現在、データ分析および論文作成しているが、2024年度(令和6年度)内に学会誌に投稿する予定である。 また、2023年度(令和5年度)に質問紙調査した研究①のデータと、先の文献研究および研究②の結果をふまえて、【看護倫理を基盤とした看護過程ガイドブック】を作成することができた。従来、看護過程のガイドブックを作成して授業や臨地実習に活用していたが、看護倫理と看護過程の関係性や必要性を看護倫理の授業科目をまだ受講していない低学年の学生が十分に理解することが困難だった。2024年度(令和6年度)は、この【看護倫理を基盤とした看護過程ガイドブック】を活用して看護過程を指導する。看護過程を学修する場合に、看護倫理がすべての看護実践の基盤になっていること、看護倫理と看護過程の関係を含めて教授する。【看護倫理を基盤とした看護過程ガイドブック】を使用した授業の効果を検証するために、研究③を2022年度(令和4年度)から並行して進めていて、2024年(令和6年)にデータ収集を終了する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
文献研究、研究①のデータの内容および研究②から、【看護倫理を基盤とした看護過程ガイドブック】を作成することができた。しかし、想定よりもガイドブックの作成に時間を要したため、研究①の執筆がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
研究①の論文作成と発表を今年度行う。また、研究③は3年間のデータ収集を行っているところであるが、今年度でデータ収集が完了し、2025年以降に分析・論文作成を行う予定である。
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