研究課題/領域番号 |
21K10557
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 秀明大学 |
研究代表者 |
大野 美千代 秀明大学, 看護学部, 講師 (90533331)
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研究分担者 |
松永 千惠子 国際医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00532988)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 看護師 / 発達障害 / 就労支援 |
研究開始時の研究の概要 |
発達障害特性がある看護師が、医療チームの一員となり、患者に安全な医療を提供するためには、障害の理解と特性に応じた支援が必要であるが、その方法は確立されていない。当該看護師に必要かつ適切な支援方法を提案することは、看護師育成、就労支援、離職防止になると共に、同僚看護師の就労支援にもなる。本研究では、発達障害の診断を受けている看護師へのインタビュー調査、支援を担う看護師へのインタビュー調査を行い、当該看護師の医療現場における課題と支援ニーズ明らかにする。これらの結果から、発達障害特性を踏まえた就労支援メソッドの構築に取り組む。
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研究実績の概要 |
本年度は、発達障害特性がある看護師への指導経験または一緒に働いた経験がある看護師へのインタビュー調査の結果まとめを行っている。まとめの途中ではあるが、結果から、発達障害特性がある看護師と一緒に働く看護師には、様々な困難にあっていることがわかった。これまで経験したことがない困難な状況に合い、当該者の特性理解が必要であることに気づき、それに対応する必要になったり、同僚看護師や他部署人員にも当該者の特性理解を求めたり、仲介するなど多くの支援が必要であることが示された。 また、2022年度は、①発達障害診断を受けている看護師へのインタビュー調査の実施、②インタビュー調査の結果分析しまとめることであったが、これらの実施が遅れている。研究は遅れているものの、現在は、前述のインタビュー結果のまとめと、発達障害がある看護師の就労に関わるインタビュー調査の準備を行っている。インタビュー調査の準備では、昨年度行った文献検討から、発達障害がある看護師の支援には、障害特性を理解し、その人の適性やニーズに即した支援を職場全体で行うことが必要であることが示唆され、これらを参考に、インタビューガイドを作成し、研究倫理審査に諮るための研究計画書を作成した。 予定していた①の調査は、対象とする看護師の募集に困難を要し、予定人数の選定ができていない。また、インタビュー調査は、新型コロナウイルス感染の影響を受け実施に困難を要している。今後は新型コロナウイルス感染の状況を鑑み、必要に応じて調査方法を検討すると共に、医療現場の業務負担も考慮しながら調査が実施できるようにする。研究対象者を募るために、研究依頼する施設を増やしていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、医療機関の業務負担や感染防止などから看護師への面接調査の依頼および実施が困難な状況が続いているため、予定していたインタビュー調査が行えていない。また、調査対象としている発達障害を診断されている看護師を募る予定であった学会等も中止となり、対象者を募ることに困難を要している。
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今後の研究の推進方策 |
①調査対象である「発達障害を診断されている看護師」の選定依頼を、予定していた医療機関だけでなく、発達障害者支援センター等、福祉施設でも調査協力を依頼し対象者を募る。調査は、新型コロナウイルス感染の医療現場への影響とスタッフの業務負担を考慮しながらすすめていく。②発達障害特性がる看護師を指導した経験がある看護師へのインタビュー調査をまとめ投稿する。
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