研究課題/領域番号 |
21K10559
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
大西 麻未 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (10451767)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 組織市民行動 / 患者志向 / 看護 / 患者中心のケア / 組織風土 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、看護師が患者志向の価値観や行動様式をもって実践するために必要な医療組織の在り方について検討することを目的としている。そのために、看護師が組織から求められる役割を遂行しながらも患者のために行動したり、組織に働きかけることを意味する概念として患者志向の組織市民行動patient-oriented organizational citizenship behaviorについて取り上げ、その構成要素を明らかにし、尺度化してそれらの行動に影響を及ぼす組織的要因について検討する。
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研究実績の概要 |
2023年度は、育児休業取得前までに進めていた、組織市民行動の尺度案の作成及び妥当性検討を行う予定としていた。中断中に新規に発表されている文献を新たに収集し、組織市民行動の概念と構成要素および、これらに関連する組織的要因に関して検討を進めた。経営学領域において研究されているサービス志向型、または顧客志向型の組織市民行動に関する研究成果から、個人と組織の適合関係が影響を及ぼす可能性が示唆されており、これらの要因についても調査計画で検討する必要があることが明らかになった。 また、組織市民行動の行動指標について、看護管理学の専門家による妥当性検討を行った。職場への参加や同僚支援、自己研鑽など、職場内での立場によっては自然と発揮される行動や、プロアクティブ行動、専門職意識などの既存の尺度・概念と重複する内容が含まれていることが課題として明らかになった。組織市民行動として含める行動の範囲をより明確にする必要があることがわかったため、他の類似した概念との比較検討により尺度案の見直しを進めている段階である。修正後、再度確認を行い、調査の実施へと進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度は育児休業による研究中断後、9月に研究再開予定としていたが、復職後の業務の調整に時間を要し、再開時期が遅れた。また、中断に伴って追加の文献を中心とした情報収集が必要であったため、進捗は予定より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
尺度案の再検討、実態調査へと進める予定である。
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