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看護師長の組織アイデンティティが、病棟看護師の組織同一視に及ぼす影響の検証

研究課題

研究課題/領域番号 21K10560
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58050:基礎看護学関連
研究機関上智大学

研究代表者

塚本 尚子  上智大学, 総合人間科学部, 教授 (40283072)

研究分担者 舩木 由香  上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (10389942)
工藤 みき子  昭和大学, 保健医療学部, 講師 (10802473)
片桐 由紀子 (亀野由紀子)  上智大学, 総合人間科学部, 助教 (60634657)
渡邉 彩  上智大学, 総合人間科学部, 助手 (90779977)
山形 寛  上智大学, 総合人間科学部, 助手 (80908765)
相沢 庸子  上智大学, 総合人間科学部, 助手 (90963067)
塚本 伸一  東京未来大学, こども心理学部, 教授 (40262480)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード組織風土 / 看護師長 / 病棟スタッフ / 組織アイデンティティ / 組織同一視 / 組織アインデンティティ
研究開始時の研究の概要

良質で安定的な看護の提供は、コロナ禍の社会にとって喫緊の課題である。看護者が使命感をもって看護実践に邁進し、良質な看護を提供し続けるためには、それを牽引する組織が必要であり、さらには看護スタッフの組織同一視(Organizational Identification)を促進することが必要である。本研究は、組織情報の発信源となる看護師長の組織アイデンティティに焦点を当て、看護スタッフの組織同一視促進に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。最終的には、看護師長の組織アイデンティティ確立と看護スタッフへの伝達の方策を提案し、良質な看護を提供し続けられる組織作りに資することを目指す。

研究実績の概要

第1研究として、看護師長の組織アイデンティティを類型化し、看護スタッフの組織同一視との関係を明らかにすることを目的として計画した。ここでは、組織アイデンティティを抽出するため、看護師長を対象とした面接調査を予定し、先行研究に基づき組織アイデンティティの中核的性質、特異性、時間的継続性に沿って、組織アイデンティティを抽出し、その結果を類似性に基づき類型化することを目指した。2021年~2022年度にかけて20名の看護師長を対象に展開予定であったが、長引くコロナ禍の影響で、2022年度まで協力依頼を繰り返したものの、協力施設がわずかであり、結果的に2023年度も引き続き、対象者の募集を行い、研究を継続した。2023年12月までで、 最終的に22名の看護師長にインタビュー調査の同意を得ることができ、インタビュー調査を実施した。予定通り、面接を実施した看護師長が管理している病棟スタッフを対象に、これまで開発してきた尺度(塚本・野村,2007;塚本・結城他,2009)の尺度による質問紙を配布した。約600部を配布し、最終的に127名より回答を得た。これをもって、第1研究の実施プロセスについては完了とした。現在、22名の看護師長のインタビューで得た内容を、文字データに起こし分析中である。大まかな分析の結果は、2024年度日本看護管理学会の学術集会(2024年8月)で発表予定である。現在までに明らかになってきたことは、看護師長の組織アインデンティティの発信強度には強弱があること、さらに発信する組織アイデンティティには2つの異なる方向性があり、一方は患者を中心とした組織理念、他方はスタッフを中心とした組織理念であることの2点である。22の看護師長ごとにこれらを数値化できた段階で、スタッフのデータとマッチングを行い、最終的な目的への到達を目指す予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

第1研究は2021年~2022年度にかけて予定していたものの、長引くコロナ禍の影響で病院組織は非常に負担の大きい時期と重なり、調査協力を得ることが困難だった。このため予定の対象者数に到達することができず、2023年度も第1研究を継続した。この結果、全体としての計画進捗としては約1年の遅れが発生している。

今後の研究の推進方策

2024年度は、2023年度に予定していた第2研究へと進めていく予定である。第2研究では、看護師長の病棟スタッフへの組織アイデンティティの伝達内容と方法を特定することを目的とし、看護師長5名程度を対象に、非参与観察および面接を実施する。観察を通じて、日々の臨床実践で看護師長から看護スタッフに、伝えられている組織アイデンティティの要素とその方法を抽出する。また、看護師長観察日にかかわりのもっとも多かった看護スタッフ2~3名に面接を実施し、スタッフ側の認識を調査することを予定している。所属大学の倫理審査申請を6月に受け、大学の夏季休暇期間中を中心に参与観察を計画していくことを予定している。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 看護師長のもつ組織アイデンティティとその発信に関する質的研究2024

    • 著者名/発表者名
      塚本尚子、瀧口庸子
    • 学会等名
      第28回日本看護管理学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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