研究課題/領域番号 |
21K10564
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
青山 恵美 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (00716053)
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研究分担者 |
矢野 久子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00230285)
長谷川 達人 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (10736862)
中原 純 中京大学, 現代社会学部, 准教授 (20547004)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 感染予防 / 結核健診 / 職業感染 / 接触者健診 / データ管理 |
研究開始時の研究の概要 |
結核患者は医療施設で発見されることが多く,医療関連感染として結核感染対策は重要な課題である。医療施設で結核が発見されると,接触者健診を実施し,結核発病リスクがある潜在性結核感染症(LTBI)と診断されると2年間の継続観察を要する。医療従事者は,LTBIに占める割合が高く,発病すると集団感染を引き起こす危険がある。しかし,接触者健診を受けた職員の継続支援は十分でない。 我々はその実態を明らかにし,接触者健診受検職員のための管理用ソフトウエアを開発し,健診管理・教育システムを構築した。本研究では,構築したシステムを地域の医療施設で臨床応用し,職員の継続支援の強化を図り,医療施設の結核健診を評価する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,結核感染予防のために構築した医療施設職員の結核健診管理・教育システムを臨床応用し,医療施設で主体的に実施されている職員の接触者健診を評価し,施設職員の健康を継続支援することである。 令和5年度は,令和4年度に引き続き,開発した職員の接触者健診データの管理用ソフトウエアの試用を研究協力者の医療施設において継続した。データ管理用ソフトウエアについては,昨年度までに得られた改善項目について共同研究者と検討を重ねながら改訂した。令和5年7月より各施設のソフトウエアを改訂版に更新し,研究協力者へ改訂項目を説明したのち改訂版での試用を開始した。令和6年1月には,オンラインでの意見交換会を開催し,3施設4名の研究協力者(感染管理認定看護師)の参加が得られた。意見交換会では,ソフトウエアを用いた継続支援のためのシステムの構築やソフトウエに関する要望などについてディスカッションを行い,継続支援システムの構築やソフトウエア使用における課題を検討した。しかし,どの施設も試用を開始してからの結核の院内発生件数が減少または未発生であり試用件数が少ないため,試用を継続し,試用件数が増加した段階で,更に意見を確認し臨床応用に向けての検討を実施する事とした。また,ホームページ上にソフトウエア試用施設・試用者の募集を掲載し,試用者を募った。 本研究の経過報告として,令和5年12月9日日本看護科学学会で,令和4年度に実施したモデル地域とする東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)の感染管理認定看護師へ施設内での職員の結核接触者健診についての質問紙調査結果を報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究協力機関でのソフトウエアの試用を開始してからの結核の発生件数が少なく,十分な試用が実践できていないため,ソフトウエアを使用した継続支援のためのシステムについての評価が不十分であるため,試用期間を延長して対応している。また,医療施設で集積された結核健診受検職員のデータを分析する予定をしていたが,十分なデータが収集できない状況にあるため,やや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
研究協力者の施設でのソフトウエアの試用を終了し,終了時のアンケートおよび聞き取り調査を実施する。それらの結果をまとめ,ソフトウエアの改善点については最終改訂を行い,ソフトウエアを使用した継続支援のためのシステムについての評価を行う。これらの成果をまとめ論文投稿を予定している。
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