研究課題/領域番号 |
21K10567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 (2022-2023) 兵庫医療大学 (2021) |
研究代表者 |
三谷 理恵 兵庫医科大学, 看護学部, 講師 (70437440)
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研究分担者 |
石井 豊恵 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00452433)
井上 文彰 大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (40779914)
伊藤 朗子 千里金蘭大学, 看護学部, 准教授 (60454667)
大野 学 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (10858278)
上田 記子 神戸大学, 保健学研究科, 非常勤講師 (40757217)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 看護師間情報伝達・共有過程 / 情報引き継ぎスキル / 情報伝達・共有スキル / 医療安全 |
研究開始時の研究の概要 |
看護師間の情報伝達・共有は安全かつ質の高い継続的な患者ケアを実現する要であるが、その実際は未だ不透明である。とりわけ初心者と熟達者でのスキルの差異、情報伝達・共有におけるコアスキルは解明されていない。本調査は仮想フィールドおよび実際の医療現場での調査を通して、看護師の情報伝達・共有過程における初心者と熟達者のスキルの差異を検証し、安全で質の高い医療に貢献するために必要なコアスキルを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究課題は、医療機関において日々実践されている看護師間の患者情報の情報伝達・共有過程において、初心者と熟練者のスキルの差異を検証し、安全で質の 高い医療に貢献するために看護師に求められるコアとなるスキルを明らかにすることを目的とし、①仮想フィールド下で看護師の熟達度に応じた情報伝達・共有スキルの差異の検証を行うこと、②情報伝達・共有スキルがどのように現実の医療現場で活用されているかを検証することを計画している。 2023年度は、看護学生と看護師を対象とし、仮想フィールド下での設定患者情報を勤務交代時においてどのように引き継ぐのかについて、シミュレーション的に実践してもらい、申し送りの意図についての面接調査を実施した。2024年3月末までに、看護学生3名、看護師12名の調査を終了し、2024年度も調査を継続して実施していく予定である。加えて、看護師の勤務交代場面の看護師の情報伝達のスキルに着目し、先行研究を整理し、情報を伝える側(送信者)、受け取る側(受信者)、および両者間で必要なスキルと考えられる要素を検討した。その成果は、第27回EAFONSにおいて報告した。先行研究から、送信者、受信者共通してコミュニケーションスキルや、臨床判断力が求められた。送信者側には、情報の取捨選択、効果的な情報の構造化などが求められていた。また、ベッドサイドでの引き継ぎでは、患者を巻き込む力量も必要とされていた。効果的に情報伝達をするためには、送信者、受信者がともに相互に調整をしつつ実践しあうことの重要性も指摘されている。今後、先行研究の結果を踏まえ、情報伝達に必要なスキルの検証を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
計画当初より調査方法の検討に時間を要し、調査開始までに時間を要した。研究参加者のリクルートを開始したが、看護学生は、調査実施期間の学業への影響を配慮し当初予定人数の調査を進めることは困難であった。看護師のリクルートは計画的に進めているが、計画より時間を要しており調査全体の進行は、遅れている状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
今後、調査に協力を得る医療機関を拡大しリクルートを継続していく。2024年度前半で看護師の調査を完了する予定である。看護学生の調査は、学業等への配慮から2024年度後半にせざるを得ないが、12月頃までを目途とし調査完了できるよう、リクルートを計画的に実施する。また、調査データの逐語録作成等を迅速に進めるため、計画的に研究補助者を雇用しデータ化を進め、分析を進めていく予定である。
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