研究課題/領域番号 |
21K10580
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 大分県立看護科学大学 |
研究代表者 |
丸山 加菜 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (10835797)
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研究分担者 |
桑野 紀子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (30550925)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 国際看護教育 / 異文化感受性 / 看護系単科大学 / オンライン交流 / 国際看護学 |
研究開始時の研究の概要 |
グローバル化により日本の医療現場でも外国人患者をケアする機会が増加し、文化ケア能力を身につけることが求められている。そのためには、相手との文化的差異を肯定的に理解し、より良い関係を築くことができるよう、異文化感受性を高めることが重要である。本研究の目的は、日常的に留学生などの外国人と接する機会に乏しい看護系単科大学において、学生の異文化感受性の傾向を明らかにし、それを踏まえ、日本国内で実施できる異文化感受性を高めるための国際看護教育プログラムを検討することである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護系単科大学の学生の異文化感受性を向上させるため、日本国内で実施できる国際看護教育プログラムを検討することである。 2022年度は2021年度に引き続き、A看護系単科大学で開催されたオンライン国際交流の参加学生を対象とし、交流前後の異文化感受性の変化について、Intercultural Sensitivity Scale(以下ISS)を用いた無記名自記式質問紙調査を実施した。2022年度のオンライン国際交流では、前年度と同じ大学の韓国の看護学生と交流し、交流時間が延長され、交流対象グループも複数とされていた。ISSの交流前後比較では、合計の平均点と3カテゴリーで僅かに平均値が上昇し、「Respect for Cultural Differences」が優位に上昇していた。しかし、「Interaction Attentiveness」は有意に低下していた。交流による楽しさやコミュニケーションが図れたことでの達成感、学習意欲の向上が認められたが、多くの対象者は自身の語学力の低さを実感しており、交流時間が延長されたことで、コミュニケーションに対する自信の低下といったネガティブな感情が助長された対象者もいる可能性が示唆された。今回の結果をもとに、次年度はオンライン国際交流前後の学習支援および交流内容の検討を行い、交流前後のISSの変化について評価していく。2022年度は、2021年度に調査した研究成果について、第6回日本国際看護学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度、2022年度と継続してA看護系単科大学で実施されたオンライン国際交流での看護学生のISSの変化や対象者への影響について調査したが、教育プログラムの検討にとどまった。今後、調査結果をもとにした教育プログラムの計画・実施を行っていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、A看護系単科大学の国際交流活動の一環としてではなく、国際看護学演習の科目の一部としてオンライン国際交流を実施予定であり、交流前後の学習支援や交流内容について検討し、交流前後の看護学生の異文化感受性の変化を調査することで、学習効果を明らかにする。また、2022年度までの交流前後の変化との比較を行っていく。
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