研究課題/領域番号 |
21K10589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
樫原 理恵 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (00570540)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | サーバントリーダーシップ / 地域ケアミックス / 看護管理者 |
研究開始時の研究の概要 |
我国では高齢化を迎え、疾病を抱えた人の地域・包括ケアの必要性が叫ばれて久しい。高齢者や多様な疾患を抱えた患者・家族には入院中から退院後の療養生活を見据えた支援が検討されている。2040年に向け地域に根差したケアミックスを推進するためには医療・看護・介護が職域、組織を超えた有機的な繋がりが必要となる。本研究では、地域の病院施設、介護施設、訪問看護ステーション等のサーバントリーダーシップを獲得した看護管理者のもとで、看護師が組織を超えて患者支援に必要な看護実践を可能とするかを検証すると共に、地域ケアミックスを推進するために必要なビジョン共有の方略を探索する。
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研究実績の概要 |
COVID-19の影響により、全く研究が進んでいない。第一研究に必要な倫理審査の書類等を整備するにとどまった。 サーバントリーダーシップに関する研修会等の開催時に、看護管理者らと懇談の機会を活用し、地域包括ケアシステムの活用状況等について見識を深めることはできた。新規入院患者の治療が入院期間で終了することができない場合、地域でのサポート体制の構築や他機関との連携の必要性があることが明確となった。病院で勤務する看護師についても、患者の生活に基づいた支援をするためには地域サポートシステム等の知識が必要であるが、知識獲得の方略に苦慮していることが推察された。 病院看護組織に必要なリーダーシップとしてサーバントリーダーシップスキルの獲得のための研修を実施した内容について雑誌に特集記事として掲載した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
サーバントリーダーシップに関する研修会の実施、サーバントリーダーシップに関する雑誌編投稿はできたもののCOVID-19の影響、学内担務の増加により、全く研究が進んでいない。第一研究に必要な倫理審査の書類等を整備するにとどまっている。 第一研究に必要な対象を選定するため、研修会に参加している看護管理者と懇談する機会を活用し情報収集、意見交換を実施した。病院看護管理者らは、病院施設内で治療が完結しないことを念頭に、自施設の病棟で勤務する看護師らにも地域サポートに関する知識の獲得や視野の拡大を願っていることが理解できた。計画当初は退院支援に従事する看護師にインタビュー調査を実施する予定であったが、対象者について再考している。
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今後の研究の推進方策 |
倫理審査承認後、第一研究である看護管理者に対する質的研究に着手すると共に、第2研究である質問紙による調査研究に着手する。質的研究では、10~20名の看護管理者を対象にインタビュー調査を実施し、現状の課題を明らかにし地域ケアミックスを推進する方略を模索する。第2研究に必要な尺度開発者に尺度使用許諾を得ると共に対象を確保し調査を実施する。
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