研究課題/領域番号 |
21K10607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 弘前医療福祉大学 |
研究代表者 |
西沢 義子 弘前医療福祉大学, 保健学部, 教授 (60113825)
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研究分担者 |
小山内 暢 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (40514138)
野戸 結花 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (80250629)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 放射線看護 / 教材開発 / 看護基礎教育 |
研究開始時の研究の概要 |
放射線診療の発展や福島第一原子力発電所事故を契機に放射線看護に関する教育が不十分であることが多様な場で指摘されるようになった。日本放射線看護学会ではこの問題を解決するための一方法として「放射線看護モデルシラバス」を完成させ、HPで公表している。しかし、シラバスがあるものの、教育できる人材が少なく積極的な活用に繋がっていない。そこで、本研究では効果的な教育を展開するために教材の共有化について検討する。教材は動画とし、1教材15分程度とする。教材の内容は、1)放射線の種類と性質、2)放射線を用いた検査、3)血管造影、IVR・核医学、4)放射線防護の三原則、医療現場における放射線防護とする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は「放射線の基礎」に関する教材を作成し、看護基礎教育で活用可能な放射線看護教材を開発することである。今回は試作版教材1を作成し、放射線看護の専門家8名から構成内容全体について、1教材の時間について、今後作成予定の教材2:放射線を用いた検査、教材3:血管造影・IVR、核医学、教材4:放射線の三原則、医療現場における放射線防護への要望についても意見聴取した。 試作版教材1として、放射線の種類と性質では、1)身近にある放射線(自然放射線)としてa.大気、食べ物、宇宙、大地、b.身近にある物からの放射線量(写真と値)、2)放射線防護に関する事例、3)放射線の利用:身近で利用されている放射線としてX線検査、医療機器の滅菌、じゃがいもの芽止めなど、4)用語の定義(放射線、放射能、放射性物質)、5)放射能の半減期、6)放射線の種類:電離・非電離(性)放射線、7)放射線の性質とした。本教材では看護教員が取り扱うことが難しい実験系のデータや画像を提示したこと、看護学生が放射線に関して苦手意識を持たないように学生目線でイラストを考案したところが特徴と言える。1 教材の時間も 10 ~15 分程度とした。 放射線看護の専門家からは1教材当たりの時間は概ね好評であった。構成内容全体としては初学者にわかりやすく構成されている、実験系との組み合わせ教材はかなり効果的である、学生目線のオリジナルなイラストは興味を引くがクオリティが求められる、放射線の健康影響の基本的な仕組みに関する説明があれば良い、CT撮影場面は実際的なものが良いなどの意見が出された。 教材2-4についても、実験データを含めると模擬演習に活用できるようなコンテンツとなり効果的であるなどの意見が出された。全ての教材において動画教材の要望が出された。 以上のことから試作版教材に対する意見を踏まえた改良版教材の作成が求められる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍でオンライン授業が主体となり、イラスト作成担当学生との調整が予定通りできなかったため。また、学術集会において参加者からの意見聴取を行う予定にしていたが、学術集会がオンライン開催となり、意見聴取が計画通りに出来なかったため。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ感染症の減少により、対面授業が本格化し、イラスト作成学生との連絡・調整も進められるようになったため。また、教材作成案は出来ているため、実験系のデータを盛り込み予定していた教材2~4を作成する。
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