研究課題/領域番号 |
21K10619
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
マルティネス 真喜子 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (10599319)
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研究分担者 |
前川 宣子 (河原宣子) 京都橘大学, 看護学部, 教授 (00259384)
奥野 信行 京都橘大学, 看護学部, 教授 (20364044)
萬代 彩子 京都橘大学, 看護学部, 助手 (30875612)
時岡 辰汰郎 京都橘大学, 看護学部, 研究員 (60876499)
野島 敬祐 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (70616127)
平岡 華奈江 京都橘大学, 看護学部, 助手 (80877960)
深尾 沙紀 京都橘大学, 看護学部, 助手 (40909412)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 看護学実習指導 / シミュレーション教育 / 協働学習 / 実習指導力 / シミュレーション教材 |
研究開始時の研究の概要 |
学生が実習目標の達成に向けて効果的な実習が展開できるよう、実習指導者と大学教員が 指導能力を向上させること、連携を強化することは看護教育における重要課題である。本研究では、臨地実習指導者と大学教員が協働してシミュレーション教材の作成、学生へのシミュレーション教育を実施することを通し、互いの指導力の向上と連携強化を目指す共同学習プログラム開発を行うことを目的とする。インストラクショナルデザイン理論をもとに実習指導者と大学教員が共に学び、指導力を向上できる共同学習プログラムを開発することで、より学習効果の高い実習環境を整えることを目指す。
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研究実績の概要 |
2021年~2023年にかけて協力病院の実習指導者と大学教員との「よりよい看護学実習について共に考える会:協働学習会」を各年度開催し、学習会の後半に実習指導シミュレーションを組み込んだプログラムを実施した。主にインタビューを通し、実習指導者のこの学習会での学びの経験を明らかにするとともに、実習指導に及ぼす影響について検証した。最終年度2023年には、全5回の学習会を開催し、最終回の第5回は学生指導シミュレーションを実施した。前年度2022年も全6回の学習会を開催し、第6回目に学生指導シミュレーションを実施しており、シミュレーション後に参加した実習指導者にインタビュー調査を行っている。インタビュー実施直後と、その後実際に臨地実習指導を行った約2~3か月後の時点の2ポイントでインタビュー調査を行い、学習会での学びの経験が実際に実習指導にどのような影響を及ぼしているかを明らかにした。実習指導者は、学習会を通して学生の特徴や教育理論に基づいた学生指導について基礎的知識を学び、更にその知識を学生指導シミュレーションにおいて実践してみることや、他者の学生指導を見るという経験から、自身の指導傾向を客観視しすることができていた。さらに、学生指導シミュレーションでは、実際の学生が実習学生役を演じ、受けた指導に対するコメントを述べる機会を設けた。普段得ることのできない学生の率直な指導に対する意見を受け、学生への指導のあり方を再考する機会にもなっていた。また、協働学習会は、実習指導者と大学教員が共に学び、語り合う機会となり、互いの指導観や人となりを知ることで学生指導の連携強化に繋げることができているということが明らかとなった。
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