研究課題/領域番号 |
21K10621
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 梅花女子大学 |
研究代表者 |
重年 清香 梅花女子大学, 看護保健学部, 准教授 (10637036)
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研究分担者 |
菊池 美奈子 梅花女子大学, 看護保健学部, 准教授 (40781068)
吉田 さとみ 梅花女子大学, 看護保健学部, 准教授 (90634634)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 養護教諭 / 複線径路等至性アプローチ(TEA) / 複線経路等至性アプローチ(TEA) / 成長プロセス / 養成教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、児童生徒の健康問題に気づき健康相談や支援を展開する養護教諭の「気づく-関わる」実践に焦点を当て、複線径路等至性アプローチ(TEA)の理論を用いて養護教諭の経験の語りから「気づく-関わる」実践を促進する出来事と行為発生の三層モデル(TLMG)を図示化し、実践の価値や信念を解明する。そして、複数の養護教諭の成長プロセスとTLMGから養護実践の価値や信念の類型化と多様な養成教育との関連性を検討し、養護教諭の成長の様相や教育上の課題を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、様々な専攻分野の専門課程を学修しながら養護教諭養成課程を修了した養護教諭の経験に着目し、TEA(複線径路等至性アプローチ)を用いて養護教諭の成長プロセスを描いていく。養護教諭を目指してから専門職として成長してきた非可逆的な時間の中で、生徒と関わる出来事や心理状態などから分岐された経路を複線径路等至性モデリング(TEM)を用いて作成し、その経路において変容した価値や信念などについて発生の3層モデル(TLMG)を用いて分析を加え、養護教諭の成長の様相や多様な養成教育との関連性について検討することを目的に、養護教諭へのインタビュー調査を開始した。 養護教諭の経験の語りからTEM図を作成するためには、インタビュー内容から作成したTEM図を対象者に確認頂き、個人の経験の径路を辿り直し加筆修正等を行っていく。そのため、本研究における対象者へのインタビューは1人3回行うことを了承いただき、研究協力者の都合の良い日時を選定し、協力頂きながら調査を進めている。また、TEA分析において、研究対象1事例の場合は個人の径路の深みを探り、経験の多様さを分析するには4事例と言われている。本研究は様々な養成教育との関連性の検討も目的にしていることから、研究対象数は同一専攻分野につき4事例を希望しているが今のところ2~3事例である。同一専攻分野4事例のデータ収集を目標に別途依頼を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究におけるTEM図の作成には、対象者1人あたり3回のインタビュー調査が必要であるが、研究者の体調不良と本務優先による調査の一時中断、対象者のキャンセルや調査日程が合わない等の理由によりデータ収集に時間を要し、研究協力者の都合の良い時に調査に協力頂きながら進めている。TEA分析において、経験の多様さを分析できるよう1専攻分野につき4名のデータ収集を希望するが、調査前に協力者の卒業専攻分野がわからなかったこともあり、追加で3名に協力頂き調査中である。現在、3回インタビューを終了した3名のデータについてTEM図を描いて分析中、5名の協力者へは更に1~2回インタビューの調整中である。
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今後の研究の推進方策 |
早急に対象者のインタビュー調査を終了し、作成したTEM図を用いて共同研究者と分析を進めながら、本研究方法に熟知している研究者のスーパーバイズを受けることで、養護教諭の成長の様相や養成教育との関連性について分析を進めていく。分析経過に応じてTEA関連の研究会等で発表、意見交換等を反映させて研究成果の論文化を進める。
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